これの続きです。
実は諸説は他にもあります。
1.単純に金目当て
これがもっともらしいのですが、飛ばしのケータイや、カネの回収役、そのリクルーターなど、コストがかかり過ぎているような気がします。
報酬を受け取る前にほとんどの「ワーカー」が使い捨てされているのかもしれませんが、それだと本当に素人集団となり、カネの回収率が下がり続ける気がします。
持ち逃げに対抗できませんね。
ただしわれわれは、ヘマをしてしっぽをつかまれたグループや検挙に至ったグループばかりを毎日毎日テレビやネットニュースで「見せられている」という点に注意がひつようです。
つまり、「つかまっているのはこの手の犯罪者のごく一部」かもしれないということです。
そこそこ儲かって首謀者が捕まらない手法を「体裁だけ真似して失敗している間抜け」ばかりが捕まっていて、「げっさ儲けているグループも存在する」のではないかということです。
現に特殊詐欺グループはいまだに大儲けしたグループをつかまえられずにいるとかいないとか?
ポリコウは捕まえた件をやたらメディアに情報提供しますからね。
迷宮入り案件は、聞いても教えてくれないし、なんだったらメディアの上層部に苦情がくるとかこないとか?
そもそも闇バイト連続強盗殺人事件がやたらめったらテレビで取り上げられたタイミングが、大型冤罪事件の進展が連続していた時期(袴田さんの再審無罪確定、大川原化工機事件という架空の事件、プレサンス事件・・・)だということにも大きな注意を払うべきでしょう。(これはサイドA)
2.治安当局に対してレイドを仕掛けている
たいして儲からないが、トントンくらいのコストをかけて、レイドを仕掛けているとみることもできます。
現実世界へのレイドの適用については、例の2045が分かりやすいでしょう。
S1の最初のシーンではシロウトがスポンサーから受け取った豪華な装備でレイドを仕掛けて、旧9課の面々がそれを防ぎます。
S2の最後の方では旧トーキョー市街地に鉄パイプやら工事現場用ヘルメットで武装?したシロウトが「自発的に」集まっている風景が描かれていましたね。
あれはここ数年パンピーにも流行しているバトルロイヤル系のゲームを模しているだけではなく、「無関係の人々がローコストで自発的、多発的に集まって破壊活動をおこなえる」という可能性を示していたわけです。
前のエントリで示した犯罪現場のライブ中継などは、インターネットバブル時にさんざん漫画や映画、アニメで描かれて、こすられたネタでしかありません。
ただ、当時はそういった機材を実行犯ひとりひとりに持たせて中継する設備を準備するのに一定のハードルがありました。一方今ではスマホでライブ中継が誰でもできるのです。ハードルは下がっています。
ニポーンの治安当局なぞ、ギャンブル・風俗漬けにされて情報駄々洩れ、操り人形だという人もいるくらいなので、わざわざ手間をかけてレイドを仕掛ける価値があるのかはなはだ疑問です。
疑問ではありますが、先に指摘したように、ポリコウやケンサツが絡んだ冤罪の顛末があきらかになった直後であることをもう一度思い出してほしいです。(サイドB)
そこそこ金があり、治安当局にモノ申したい一派がいるとして、街宣による抗議活動では足りないと考えたとします。私ならレイドをしかけることも選択肢の一つであろうと考えます。
ただ、依頼主の崇高な意図(ポリコウ、ケンサツ、コウアン)に一泡吹かせてやろう、が闇バイト斡旋業者を経由する過程で伝言ゲームが繰り返され、凄惨な強盗殺人事件に至ってしまった、という誤算もあったのかもしれません。
金だけ渡して「あとはおまかせ」という仕事の依頼くらい無責任なものはありません。結果責任は負うべきでしょう。
それにしても2045の先見性には目を見張るものがあります。
ツイッキー:
最近急にメディアで扱われなくなった犯罪として、自動車の窃盗もあります。
未だにバンバン盗まれまくっているのに、ネットニュースくらいしか扱わない不自然さを感じています。
実際問題、闇バイトで話題になっている強盗グループより、自動車の窃盗グループの方が稼いでいるのではないですか?