新年にミスター・チェン
おやまぁ。
これまでにも何度か遅延について騙ってきました。
中にはごみための記事を真に受けて、
遅延レス・マルチメディア環境
なる不思議なものを構築した人もいると聞きます。どうもお疲れ様でございます。
デジタル時代では、遅延は遍在しています。いたるところに遅延要素が隠れているのです。
まずバッファのあるところ、遅延アリ。スイッチングハブがダムハブよりも性能が出にくい理由参照。
デジタルフィルタのあるところ、遅延アリ。FIRフィルタは原理的に遅延なしで実装できませんから理由は自習してね。
無線のあるところ、遅延アリ。結局バッファに帰着しますが、無線ならバッファ必須と考えて間違いないでしょう。アナログ無線なら大丈夫でしょうが。
ケーススタディ:
・BTのイヤホン/マイク
・"ゲームモード"のないデジタルテレビ
・高画質化や高音質化機能は内部にフィルタ要素がある
・ギガビットイーサで100バイトのパケットを送受信
遅延の解消手段としては、例えばテレビなら映像の遅延に合わせて音声をわざと遅らせることでリップシンクを許容範囲内に抑え込んでいると思われます。映像処理の動的な変更にあわせて遅延量も変更しているのでしょう。
身の回りの遅延はこれからもどんどん増大していく一方でしょう。
シャノンの壁は越えられても、いまはまだ因果律の壁は越えられません。量子化通信がコモディティ化するまでしばらくの我慢だと言う人がいますが、ほんとうにそうでしょうか。電子-量子変換(QE/EQ)のオーバーヘッドで相殺され、現状維持の時代が長期間続いてしまうのではないでしょうか。
ちなみにこちらは、ミスター・チュン
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