レジストリの復元は甘くない

今日はWindowsMeです。長文かつ読みにくいのでごゆるりと。

強制的にセーフモードで起動してしまう状態に陥ってしまった場合,レジストリの復元を試みる場合があります。

マイクロソフトのサポートオンラインには,たくさんの情報があります。でもこれが地獄に仏となるか,単なる地雷となるかは時の運が左右しそうです。

× Windows 98 または Windows Me のレジストリを手動で復元する方法

WindowsMeではここに書いてある手順の通りに起動すると,日本語環境が立ち上がらないため,文字化けします。当然scanregは日本語バージョンですので,使い物になりません。勘で使えば使えないこともありませんが。

日本語訳はありがたいですが,検証しないで丸写しだったら意味が無いです。話にならないので,要望コメントを出しておきました。

○ レジストリを復元するには
当然ですが,WindowsMe起動ディスクで普通に起動すれば,レジストリの復元は可能です。上に挙げた方法で,なぜわざわざ間違った起動方法をさせるのかは理解に苦しみます。

△ http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;436335

手順が正確に書かれているので,間違いなく作業できますが,タイトルが悪いです。レジストリの復元のためにレジストリチェッカを使え,という1次情報が必要となります。ようするにこれはたらい回し式の情報です。

▲ バックアップされているレジストリ情報を復元する方法

Windows Me 起動ディスクより起動します。

この説明では分からんです。確かに,メニュー選択が表示されてから30秒ほど放置すれば勝手に起動しますが,CD-ROM周りに問題がある場合,どうなるかは神の味噌汁^^です。

・・・
そもそも,WindowsMe起動ディスクをトラブルが発生する前に作っておいて,きちんと保管していないとこれまたあわてるわけです。幸運なことに,セーフモードにおいても,WindowsMe起動ディスクを作成することができます。
・・・

こういうった混乱を回避するためか,PCメーカでは以下のような情報を公開して備えているところもあるようです。

Windows Me で MS-DOS モード上からレジストリの復元 / 修復をおこなう方法

なるほど,WindowsMe起動ディスクとほぼ同じディスクを再セットアップのための起動用ディスクとして商品に添付して出荷しておくわけです。タイトルも適切ですね。さすが,日本電気さん,という所です。

さて,レジストリの復元および修復をすることで,正常に起動できるようになる場合というのは結構あるのですが,ここにも落とし穴があります。先日そういう場面に出くわして,発見しました。強制的にセーフモードになる状態というものにも,実は2つあります・・・
 1.電源投入
 2.セーフモードのメニューが表示される
 3a.「1.Normal」を選択できるが,セーフモードで起動してしまう
 3b.「1.Help」と表示されて通常起動を選択できない

このどちらかの状況から,脱出できれば良いわけです。脱出パターンとして,
 ア)レジストリの復元や修復を実施したあとに,勝手に正常起動するようになる
を当然のごとく期待していませんか?先日遭遇した現象は,最初から上記3b.で,レジストリの修復をしたあとでも3b.で変わらなかったのです。こういう場合は,
 イ)WindowsMe起動時にF8キーを押してセーフモードの起動メニューを表示させる
ことが必要だったようです。遥かな記憶を辿ると,以前のWindowsでも,「セーフモードで起動する内部フラグが消えない」という不具合があったりしましたね。

とにかくF8キーでメニューを表示させると,
 1.Normal
が表示されたそうです。ちなみに,強制的にセーフモードになる状態ではF8キーでメニューを表示させても,
 1.Help
だったようです。そして,一度通常起動に成功すれば,その後はセーフモードのメニューは出てこなくなります。めでたしめでたし,というわけです。

ただ思うのは,このF8キーに気づかない場合に,

あ〜やっぱりだめだ,再セットアップだなこりゃ。

あきらめてしまっている人がおられるんじゃないかということです。確かに,そういう状況に陥った時点で再セットアップを検討するのは良いことではあると思います。しかしながら,その前にしておきたいことがいろいろあるもんです。セーフモードではできないことってたくさんあります。大事なファイルをコピーするにも,外部記憶装置は使えず,CD-Rも焼けなかったり・・・

レジストリの復元や修復作業自体はすばらしい機能で,時間としても1時間もかかりません。だから当面の復旧手段としてはなかなかイケてると思うのです。けれどその周辺情報がぐちゃぐちゃです。誠にもったいないです。

このPCのトラブルシューティングでは,もうひとつ混乱の種がありました。それは出荷時梱包品にまつわる混乱です。この件に関しては当事者が電話サポートに2回電話しているのですが・・・

メーカ:NEC製
機種:PC-LL1000N84DH(ラビィNXアスロン搭載機種2001年製)

・1回目の電話では,「この機種にはシステムインストールディスク(起動用)は添付されていないはず」と言われた。
・電話の後,自分でマニュアル(活用ガイド:再セットアップ編)を読んでみると,「再セットアップには,システムインストールディスク(起動用)×1枚が必要」と明記されていた。
・2回目の電話でも最初は,「フロッピーディスクは無いはず」の1点張り。ブートするはずもない「バックアップCD-ROM」でのブートを試させられる。
・ねばって,マニュアルの件を指摘すると「記録に間違いがあった」と気づいてくれた。
・電話の後,PCの付属品を家捜しすると,出てきたのは,「システムインストールディスク#1(起動用)」と「システムインストールディスク#2」の2枚;;

121wareのサイトでダウンロードできるマニュアルのPDFにも,「2枚」とは書いておらず,なにかの記録がおかしなことになっていると思われる状況です。この当事者は見事に記録の誤りの訂正に成功したのでまぁ良かったのですが,

もしかして,過去に同じ機種で同じ現象ではまった人って,有償修理扱いされたんでないか?

と思わず勘ぐってしまいますね。3回目の電話をかけないと,「2枚」の問題はそのままとなり将来またどこかのだれかがハマルのでしょう。しかしそれは当事者の責任ではないような気がします。

絶対無いはずだ→やっぱり1枚あるはずです→現物は2枚ある
これは落語のネタにしかなりません。第3者からすれば小噺ですが当事者にとっては,地雷誘爆としか言いようがありません。

というわけでここに書いておきますので,該当機種を見かけた人は,使用者に注意を促してください。NECサポート関連の中の人は,責任部署に至急連絡を取ってください^^
(誰もみてね〜よ)