感覚のずれ

現場ボケていうんですかね。みかけた例をメモしておきます。

・目の前にお客様がいるのに,「顧客」とか言う

他にもユーザとかカスタマとか言うんですよ。対外的に堂々と使うなら構いませんよ。毛嫌いするお客様は最初から寄ってこないだけですから。
でもねぇ。営業マンが技術者連れてきてですよ,営業マンは「お客様」と言うのに,技術者が「ユーザ」とか言う会社,信用できませんなぁ。

ちなみに組織内と組織外で言葉遣いを切り替えるやりかたは失敗の元なので避けた方が良いです。バカとまともをふるいにかける方法としてはものすごく優れていますが。

・不具合を目にして,「すぐ直せるだろう?」とか言う

これは偉いサンが現場で偶然遭遇したりして,現場の反感を買う典型例です。
相手がいろんなところを渡り歩いてきた現場マンなら,

もちろんっすよ。部長がしょんべんしている間に直ります^^

と朗らかに答えて矢継ぎ早に指示を出していきます。反感は買いますが,この現場マンの株はどんどん上がります。しかしそんな恵まれた現場は皆無に近いのでただ反感を買い,現場の空気が悪くなってしまうだけでしょう。

デキる偉いサンは,現場のスーパーマンの顔と名前を20人くらい覚えていて然るべきですが,あなたは普通の部長でしょうからそれは無理でしょう。仕方が無いので「これの担当者は誰だ?」と訊いて,その担当者に指示を出すだけで終わりにすれば宜しい。
この場合に守るべきポイントは,自分のスケジュールを優先しちゃいけないことです。「わしは会議があるから,そこのキミ,テキトウにやっておいてくれたまえ。」とか言って逃げるのは最悪です。

もしお客様を待たせることになってでも,目の前の問題をその場で解決しようとしない人はいずれその立場を失うことになりますわな。スーツを油まみれにして,トンテンカンやれとは言いませんがねぇ。