新しいものとは最初はおかしなもの

数年前,省配線システムを探していて,RFIDなんかもウォッチしていました。

そんなときに,ある学生さんの卒業論文に関するメモのページを見つけたのです。それはこんな内容でした。

小型の無線発信機と,受信機を開発する。
自動車に発信/受信機を搭載すれば,信号の無い交差点での出会いガシラの事故を防げる。
歩行者に発信機を持たせれば,交差点での出会いガシラの事故を防げる。
暗闇でも歩行者を見落とすことが無くなる。

(当時すでに,2年以上経ったグチだったような気がします。つまり20世紀の遺物。ページを保存しておけばよかった・・・orz)

「この卒論に対して,担当教授から『チミはこんなことで時間をつぶしていたのかね』というふうにボロクソに言われた」というメモでした。図入りでアイデアは悪くないと思いました。私は常々,人間や自動車の頭の上に「行き先案内板」があればいいのになぁ,と考えていたので,ひどく共感したものです。

頭の上に行き先案内がされておれば,満員電車などでも効果絶大のはずです。座っている人が「上野で降ります」→よしもうすぐこの席空くなぁ,みたいな^^自動車なら,「次の次のICで一般道に下りまっせ〜」と表示されていれば,ありがたいような場面がしょっちゅうあります。(ここに思いつきの続き)

サンクステイルみたいなものは,そういう考え方のもっとスタイリッシュなものなんでしょう。『おらおら走行車線に戻って,道をあけんかいこら〜』という右ウィンカーのようにダサイやりかたはダメなんでしょうな。ポストペットの開発者だけあって,日常の隠れたコミュニケーションの重要性を指摘しているのでしょうな。(と勝手な解釈をつけてみる^^)

いまやITS・ユビキタス・eJapan。20世紀なら,きっと小バカにされたであろうアイデアも,まじめに巨費をかけた開発競争がおこなわれています。

ITS関連のニュースを見るたびに,あの卒論書いた人,いまはどうしているのかなぁ,と思いを馳せる今日この頃です。

ふと思考えるのです。今目に見えているものの延長線上には新しいものは無いな,と。ありていに言えば,やっぱり突拍子も無いものが新しいものかなぁ,と。当たり前のことを言い換えているに過ぎないのですが^^

りんくる:
歩行者にやさしい信号機を目指しています!!
http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesf3news001.htm