ドライブレコーダ

飛行機にはブラックボックスと呼ばれるフライトレコーダが積まれています。

ようするにこれに記録されるのはログで,高度や速度などだけでなく,ボイスレコーダにはパイロットの会話も記録されます。

事故が起こった場合,フライトレコーダが役に立ちます。乗員乗客全員が亡くなったとしてもブラックボックスは唯一の目撃者として機能します。

そんなレコーダを自動車に積んだら,ええやないかというのが,ドライブレコーダです。

ドライブレコーダWitness
http://www.witness-jp.com/

私は数ヶ月前にWBSで知りました。タクシーに搭載することで事故発生後の責任問題追求に役立っているとかなんとか。実際,これが裁判で証拠能力を持つのかどうか,あるいは保険会社が過失相殺の算出に使うのかどうかは不明でした。しかしながら,これを搭載することでタクシー運転手の意識が変わり,事故発生確率そのものの低減にも寄与したとかなんとか。

おそらく短期的には間違いなく「気をつけて」運転するようになるでしょう。監視されているような気分でしょうから。ちなみにタクシーには既にタコメータがついていますが,速度+アルファくらいしか記録されません。

もし,保険会社や警察が,これの記録を正当に取り扱ってくれるならば,是非自家用車に標準装備して欲しいです。

そうすれば,交通事故の頼もしい目撃者になってくれます。とくに被害者死亡で目撃者無しの場合には加害者の証言だけに頼った捜査しかおこなわれないこともあるようですし。

しかしながら,問題があります。それは,この装置自体の信頼性です。フライトレコーダのように,炎上しても壊れない,第3者が改ざんできない,などが必要です。また,運転者が勝手に動作をオフできないようにしなければなりません。そうでなければ,故意にオフにした状態で事故が発生した場合に困ります。あるいは,事故の記録を消してしまう不届き者が現れるかもしれません。いっそのことナンバープレートと同じ扱いにしたらどうですか?いろんな業者さんが儲けられるでしょ?

とにかくまもなく自家用車向けにも販売開始されるらしいですから,新しいもの好きの方はどぞ〜^^

ところで,列車にも同種のシステムが必須のはずですが,民間企業にまかせっきりではダメなんでしょう。走行する列車にはもちろんのこと,踏み切りや,駅のプラットホームにも設置すればよろしい。それがITの活用ってもんじゃないですかね。

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