民間企業の没落

ちょうど昨晩,良い番組の再放送がありました。

NHKの失われた20年なんたらかんたらの,ゴーンチルドレンの話です。
#この中で紹介されていた,10年以上前のドラマ「系列」,懐かしくて涙が出ましたにょ。見たよコレ^^

ニッサンさんの古い体質では,本社からの天下りによって系列の協力会社との間に馴れ合いがあったとかなんとか。

いやいや,どこの会社でもOBが関連会社へ行くことはあるわけで。ニッサンさんが特別その弊害に飲み込まれたというわけでもないとは思うのです。

例えば,ある装置メーカが電気電子関係の開発業務を分社化したとしましょう。分社した瞬間からしばらくは,元の会社から仕事が来るのは当たりまえですな。しかし2年後,3年後もずっとそれに頼っていたら,これはどうなると思いますか?20年,30年後にはどうなりますか?

実際,系列外の会社へ投げた方が安くて良いものが作れるかもしれませんね。アイミツを取ってみればわかるかもしれません。確かに長年同じことに取り組んでいる関連会社の方が最初はアドバンテージがあるかもしれませんが,社員が年寄りばっかりで,無駄な管理職が混ざっていたりすれば,余計な管理費ばかり食うわけですよ。

これは世間では談合や天下りと呼ばないのかもしれません。

しかしですねぇ。本社の派閥抗争の結果,役員がコロっと入れ替わりでもしない限り,そういう関連会社をバッサリ切ることって,そうそうできるもんじゃないですよ。
#逆に言うと,バッサリ切ることができれば談合とか天下りの弊害は生じないような希ガス。

同族経営・世襲だろうが,ワンマンだろうが,同じ体制がずっと続くことそのものに弊害があると思うわけです。それはトップだけじゃなくて,下っ端部隊も同じことだと思うのですがぁ。

わかっててもどうしようもないとかいうスパイラルからは簡単には抜け出せませんわな。南無〜