先日,神戸製鋼の音源分離装置がNHKニュースに出てましたね。すごいです。
世界の終わりとハードボイルドワンダーランドに出てくる装置みたいです。
好きな音源の小さな音を選択して拾えるわけですから,従来のアクティブノイズキャンセラ的な用途だけではなく,夢が広がりますな。
アクティブノイズキャンセラについて,皆さんはちょと勘違いをしています。それは
周りの音を消すこと
ばかりに目を向けていることです。もっと強く求められているのは,
自分の音を周囲に聞こえないようにすること
なのです。それが可能であれば,電車の中だろうが,レストランだろうが大声で携帯電話を使うことができます。しかもみんながそれを装備すれば,
周りの音を消そうとすること
自体がナンセンスになるのです^^←ほんとかよ
ごみためまんは,学生の頃からこのアイデアを持っており,いつか実装してやろうと調べまわったこともあります。今はそんな情熱もなくなりましたので,ここに書いておきます。どなたか夢をかなえてください。ちなみに,ドコモの研究所がすでに似た研究をおこなっているはずです。テレビでやってました。
原理的には音を受ける側でのノイズキャンセルよりも出す側でのそれはかなり不可能に近いのかもしれません。けれど例えば人間の頭の高さに限ってみればどうでしょうか?オフィスのパーティションに仕込んだらどうでしょうか。イメージとしては分煙装置です。
ほんの少し前まではまさに夢物語ですが,今や手が届きそうな話に思えるのですから素敵です。ほんのちょっと昔,自動車メーカが車内の騒音低減のためにノイズキャンセラを研究し,捨て置いたのが,最近になってまた復活してます。これも計算機パワーあるいは信号処理技術の進歩のおかげなのです。
ところで。音を可視化する装置があります。
(1) 低周波音源が複数ある場合でも、それぞれの音の発生方向、音の大きさ(音圧レベル)、音の高さ(周波数)を表示します。
(2) 適用可能な周波数範囲は、10〜550Hzであり、100Hz以下の低周波音、さらに耳に聞こえない10〜20Hzの超低周波音までカバーします。
(従来の音カメラの適用可能範囲は100〜4,500Hzです。)
(3) AC電源駆動およびバッテリ駆動が選べるため、室内外を問わず使用できます。また、装置本体も小型・軽量のため屋外での移動・設置が容易にできます。
これはWBSでも紹介されてます。
さっきググって見つけたのが,JAXAの音源可視化システム。
騒音発生源がひと目で分かるうえに持ち運びが容易な「携帯型音源可視化システム」の開発に取り組んでいます。これは、家電機器メーカや送風機メーカ等の技術者から寄せられた、「手軽に、かつ迅速に騒音源の特定ができる装置が欲しい」という要請に基づくものです。
どうやら中部電力の音カメラは知名度の点で難点があるようです。あるいはコストか?
どちらもマイクロホンアレイ+ビデオカメラ+PCです。こういう地味な音響関係は人間が足りないでしょうから是非いっしょに研究開発して欲しいものですな。
地味ですが,音響関連はまだまだ宝の山がたくさん埋まっているはずなのです。
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