墜落する飛行機

当たり前のことなんですが,リベット1本でも,それが何に使われるか限定して造られるものは,それなりに何かが考慮されています。

一概に高品質高性能だとは言えませんがね。高価なことが多いかも。

製品の性能保証をしたければ部品の性能を保証するしかない。あるいは性能保証された部品を使うしかない。すると超高性能の製品のためにはきびし~い性能を満たすために高価な部品を買いあさることになるわけです。

品質工学的アプローチではちょと違うようですがね。

例えば,簡単に言えば破断耐力を保証するというのは,100本試験した最小値が欲しい耐力の2倍ほどあればOKみたいな基準でしかなく。

じゃぁ結局は統計的アプローチなんだから,品質工学的に組み合わせて評価しても同じではないかと。

また理解してもいないどうでもよいことを書き並べてしまいました。

プロジェクトの状況を指差して,「墜落する飛行機」と指摘するとします。

すると参加者はみな,プロジェクト=飛行機,をイメージするようです。

いや,プロジェクトの成功を信じていない人だけがそう考えるのかもしれません。(成功を信じている参加者なんて一体どこにいるんです?)

私が言う「墜落する飛行機」というのは,プロジェクトが生み出す製品に欠陥があるということなのです。これがオカシイのでしょうか。常識はずれ?頭がおかしい?

プロジェクトは飛行機のように飛びません。プロジェクトの軟着陸,などという慣用句はスカンです。プロジェクトは客体を飛ばすのが目的であって自ら主体となって飛んでもしかたがありません。

何かを作るプロジェクトでは製品に欠陥があるかどうかがプロジェクトの成功/失敗を測る最重要の目盛なのではありませんか?墜落する飛行機を作ってしまうということは,プロジェクトの失敗ですか?あるときは失敗で,別の場合は成功でも失敗でもないと思います。それが途中経過ならば。

試作第1号が火入れしただけで爆発したって,27号目くらいまではまだ失敗とは言えません。28号が無事起動したら成功となるのです。

問題は,目の前で飛行機が墜落しているのにも関わらず,依然としてプロジェクトの管理体制や,メンバのスキルなどの議論ばかりしていることです。

目を向けるべきは,とにかく墜落した飛行機です。墜落の原因を調べます。どうやれば墜落しないようになるかみんなで考えます。知恵を出します。

そして次に墜落しない飛行機が出来たら,プロジェクトは成功です。

多くのプロジェクトは墜落自体を許さないあるいは絶対回避するために,離陸しない飛行機ばかりをつくっています。そういうプロジェクト同士が,「ウチの飛行機は時速2,500km/時で走行できる,エッヘン」と競い合ってるわけです。飛ばなければ墜落もしませんから。

そもそも空を飛ぶ飛行機をほんとに作ろうとしていたのかよく調べてみるべきなのかもしれません。まぁいずれにしてもどうでも良い話です。

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