すりきり一杯

一升マスにね,ぴったり豆をすくうんです。

一寸多めにすくってから,棒や板でサッと溢れた部分を除けるわけです。

当たり前のことです。これを一寸少なめにすくってから一握り二握りと豆を足していくバカは居ないんです。

あえて言えば継ぎ足して売るのは油売りくらいでしょうが,それでも杓で汲みますから結局はマスと同じことです。

前にも書きましたが,「必要最低限」「余分なことはやるな」「言われてないことはやるな」で事に臨めば必ず余計に手間がかかります。

分かっていてもできない立場はツライですよ。

絶対に余分な作業をやらせてはいけないらしいです。

フシギなのは,やった作業があとでムダになるのは構わないんですな。ようするに手戻りは良いのです。

明らかに不足な作業をして,指摘されてほとんどやり直しになってもそれは責められないというわけです。

お役所仕事と,製造業の悪い所をチャンポンしたような話ですな。

進んだ製造業では徹底してムダを排除します。そういう風に実装工程を構築するなら,生産技術に相当する工程を設けてムダを取り除いてから実装作業をするか,量産に相当する仕事をゲッツしなければなりません。

1m径の深穴掘るのに,シャベルでえっちらおっちら掘らないでしょう。小型ショベルカーでがさっと掘ってから,枠はめて周りを埋める方が早いですわなぁ。穴の形が大事ならね。