CO事故がなくならない理由

消防関係者は、家庭内に火災報知機の設置が急務であると主張する。

製品安全関係者は、PL法の精神がまっとうされていないと嘆く。

ガス会社は製造メーカのモラルを問うばかり。

製造メーカはメンテナンス会社に責任を押し付ける。

いいですか、みなさん。

人類が火を扱うようになって以降、COによる中毒死は日常的なものでした。

おうちに暖炉があれば、かならず煙突があります。あれは煙を逃がすだけでなく、排気をスムースにおこなうことによって、新鮮な空気をおうちの中に吸い込むために必要なのです。簡単な仕組みです。

ものをもやして換気しなければ死にます。小学校で習いませんでしたか?ビーカをさかさまにして中にいれた火のついたローソクはすぐ消えるでしょ?でも実はあれ、酸素がなくなっちゃうのが原因です。つまりローソクの火が窒息するわけです。

人間のCO中毒は別の原因です。CO中毒は、ちょっとした濃度のCOで発生します。おうちの中の酸素がたくさん残っていても、発生します。CO中毒は窒息とはちがうのです。

そういう意味では、練炭自殺で目張りする必要はあまりないといえます。CO中毒事故がおきるおうちで、わざわざ目張りしている場合というのはあり得ないでしょうから。

また、COは不完全燃焼で生じるという説明があります。これで誤解が生じます。燃焼機器が故障しない限り、COが発生しないというものです。そんなことはありません。わずかではありますが、正常燃焼でもわずかながらCOは発生します。ですので必ず換気が必要と明記されています。

まずそれらの点をしっかり理解しておきましょう。

ガス中毒が問題になって、ガス警報装置の設置がデフォルトになって久しいです。都市ガス、LP。「ぴこぴこ」「まもるくん」など。

あれに、COセンサ機能を含めてしまえばなんということはないのです。コストアップは500円くらいじゃないですか?

そもそもあれは、談合のカタマリが主成分のようなものですから、コストなんてどうでもいいんです。

瞬間湯沸かし器にCOセンサをつけられない理由として、センサが作りにくくて高いから、などというわけのわからない迷信をほざく連中がいます。あれはウソです。10年前には廉価なセンサの製造法が確立されていたはずです。

思い出してほしいのですが、最近だれも言わなくなった水道メータの談合。メータ類というのは、需要と供給が固定化しているので、談合の温床なのです。

そうです。COメータも結局談合が悪いんです。談合のせいで、決まった取引しか発生しない。ベンチャや零細企業が発明すると、つぶす。え?どうやってつぶすかって?簡単ですよ。安価なセンサを発明して売り込みに行くと、ガス関連のデカイ会社が平身低頭で共同開発を持ちかけてくる。法律県関係、権利関係は手間とカネがかかるものです。零細企業は、ついついまかせっきりになる。そもそも、規制するお役所がデカイ会社とできちゃってますから、そういうのをすりぬけるには必要悪かもしれません。そうして、安くてよいものが高くて普通のものになって市場に出てくるわけです。

取引が大きくなってきたら、志高くはじめたベンチャ連中も分け前で欲が出てくる。分裂する。半分は懐柔される。ようするに飼いならされるわけです。小さな小さな関連企業のポストをもらって落ち着く。それはそれでいいんじゃないですかね。誰も責められるわけじゃない。

とにかく私が示した案ですすめてもらえばいいです。

ごみため案
・ガス警報装置に一酸化炭素検出機能を義務化する

りんくる

ガス警報器工業会