口入屋との面接風景

世の中なんでもピンキリですが、キリの方の例をお話しましょう。

過去の職歴として、

  • 決裁権はもらったことありません。
  • 実務のリーダーとして害虫さんとやりとりすることは多かったです。
  • ソフト・ハード・メカなんて区分けはありませんでした。

とまぁ、口八丁で言っているのにもかかわらずですね、手取りの報酬について、交渉をしかけてくるのです。

訳が分かりません。

そして、私が1万円札1枚か2枚の増減についてこだわると、目の奥を光らせるわけです。

決裁権なくても害虫さんにどれくらい払うのかの相場くらいは上司が教えてくれます。そして業界、地域、作業内容にしたがって、ピンキリであることも知っています。

そういう与太話まで披露しているにもかかわらず、月額いくらの話で交渉をしかけてきて、挙句の果てに、

働きぶり次第では増額もありえますんで。

という決め文句を吐くのです。その増額というのは、例えば3年で3%とかそういうレベルです。はっきり言って、この売り手市場ではありえない上昇率です。

ヤミ派遣の現場では技術者は他者から評価されることはありません。

いやぁいつもよくやってくれて助かります。

なんて言ったらどうなりますか。『報酬上げろ』の大合唱になってしまいます。

派遣先の担当者が、相当のお人よしで

いやぁホントいつも助かってます。

なんて本気で能天気に言ったとしても、現場の管理者やましてや現場の技術者には、

いろいろ細かい問題があるようだが、なんとか我慢して継続して契約もらえたから、チミらも頑張り給え。

とあくまでも営業担当の自分の功績のみを強調するのです。

命のやりとりほどでなくてもカネのやり取りしている現場なのですから、そんなことは当たり前なのです。

ですが、そういう商売としての技術者派遣の全体像を理解できていない連中は、クソまじめに取り組んでいるのです。

これだけきっちり仕事してもまだ評価されないのか。くそ~。もっと俺の技能を正当に評価してくれる職場を探そうかなぁ~。