連合は共犯者

非正規雇用が増加した背景には当然労働組合の協力があります。

失われた10年におけるリストラ解禁(昭和以降の日本におけるレイオフ容認)において、会社に残る人間を優先するために、切捨てに大々的に協力したのは労働組合=連合です。

非組合員をクビにすれば、組合員比率が向上しますね。単純な話です。

報道などで連合が非正規社員に対して広く、共闘を呼びかけていると言いますが、それは目先の組合費を集めたいだけのことです。

年末年始に、やたらと新聞拡張員が新聞購読の勧誘に来るのは皆さんご存知でしょう。春闘時期にパートタイマーやアルバイトに対して、あれこれウマイ話を持ちかける連合も同じです。

ぃやぁ、明日の仕事もどうなるかわからないんで組合費なんて払えないッスよ~

と若者が断ると、ビールで膨れた腹を抱えながら、自称ブロック担当長の組合員が

目先のことだけ考えてちゃダメだよ。このわずか数千円が、キミの未来の年収10万円につながるんだから。

なるほどおっしゃるとおり!

目先の組合員数と組合費徴収だけに目を奪われているのは、クミアイ自身なんですから、なんとも滑稽なことです。

余禄

連合が『非正規労働者』という言葉を使うのはやめたほうがよろしい。派遣社員も請負社員も、すくなくとも法律上は正規の契約なんですから。

豆知識

派遣社員について、継続的に同じ仕事を派遣社員にさせる場合、正社員として登用しなければならないという原則が法律にはっきり書いてあります。そういう訴訟が多数出てますから来年には最高裁で判例出るかもしれません。

そうなれば、例の不払い賃金(サービス残業)問題と同じく、問題のある企業は待ったなしで対処することになります。

『サービス残業なんてどこでもやってるよ』というのは、奴隷が、奴隷商人に植え付けられたウソでしかありません。きちんと当たり前のことを当たり前にやっている会社の方が多数なのです。

一番の悪党は労働局や基準監督署です。地場の企業とグルになって、『違法状態だとは思いますが、法律ではこれ以上の指導はできません』の決まり文句。どこかで見た風景と思ったら、幼児・児童虐待問題における児童相談所と同じです。裏で利益供与をうけている点ではより悪質といえるでしょう。

労働者のために何も出来ないというなら、給与を返上したらどうなんです?まぁ末端の職員にそこまで巨悪に立ち向かえとは言いませんが、しょうもない週刊誌への情報リークくらいはしないと、公僕としてはゴミ以下、餓鬼相当認定されてもしょうがないと申し上げます。