先進国から脱落するということは、つまりそういうことです。
開発途上国へのODAの額が大きすぎるという議論が2~3年前にあったのをご記憶でしょうか。
特に対中国への円借款などいろいろありました。
あの議論をイカのように理解していた人は、ブ・ブーです。
すでに高度成長に入った中国経済を考慮すれば、ODAや借款なんて、タダ飯を食わせるようなもんだ。やめだやめだ。
なんというか、足元が見えていないわけですねぇ。
外交筋は水面下で、新・先進国のみなさまから、日本への援助の予約を取り付けるのに必死だったのが実情です。
つまりODAは、日本国民の見栄と自尊心のために継続しているにすぎず、実態としてはすでに諸外国からの無形有形の経済援助が必要な状況なのです。
似たような話で、独居老人や老老介護世帯の悲惨な事件の報道も、裏を返せば身内の経済的な冷たい仕打ちでしかありません。天涯孤独な人がそんなに多数いるわけが無いのです。
金持ちの歳寄りは、子供や孫に金づるにされながらもワイワイガヤガヤと暮らしています。ご存知のように。
日本の持つ資産は、国内の動産・不動産の比率が多すぎます。ようするに国際的に価値が無い。このままでは、金持ち年寄りとして余生を過ごせません。金利すらないので、外国の物好きな成金ですら、移住する気が起きません。
少し考えればわかるはずです。根拠も無く高い家賃と人件費。その割りに現金預金には利子がつかない国があるとして、だれがそこに住もうと考えますか?だれもきやしません。来るのは、金持ちをねらう空き巣集団くらいのもので。