大脳に変なホルモンが分泌されるわけです。
両者が似ていると気づきました。
有酸素運動中毒
ジョギングからマラソンにはまってしまったような人に見受けられます。
疲労骨折しようが、体脂肪率が低すぎて、寒気がする状態になろうが、運動せずにはいられなくなります。
そして運動しない人に、運動しないことがまるで人殺しかのように説くのです。
仕事中毒
誰よりも遅くまで残って仕事をします。
その日締め切りの仕事がなくても明日の分、今週末までの分、さらには今月末、今期末分までやっています。
もちろん前倒しはまれで、遅延炎上している同僚のサポートなどが多いです。
そして放つオーラは、『自分の仕事が終わったからと言って、定時退社するような人の精神構造ってどうなっているのかしら?シンジラレナイ』
まぁ働きマンのアノ人のような思考回路ですよ。周辺に2,3人欝気味の同僚がいればこれはほぼ間違いないです。
共通しているのは、自分が中毒になってこなしている運動や作業が、絶対善であり、間違いの無いものだという信念があることです。
炎上している現場では、銀河の中心にブラックホールが存在するように、この手の仕事中毒の人が居るようです。大抵その上司は、典型的な仕事しない種族です。いわゆる特権階級ですね。
このブラックホールが空回りして、吸い込む量が吐き出す量よりも多いとき、はやりの言い方でいえば、インプットがアウトプットを上回る場合、困ったことになります。
つまり回りがどんどん仕事をこなしても、ブラックホールさんがどんどん仕事を増やしてくれるわけです。
例えば、実装仕様書のレビューを頼むと、赤ペンでやまほど修正して返却してくれます。直して再レビューを依頼すると、今度は別の観点で見た場合の問題点を山ほど修正してくれます。キリがありません。
そうかといって、繰り返されるレビューに不平を言うわけでもなく、嫌がらせのつもりも無いのです。タダ単に「良い仕事をしたい/させたい」だけのことで。
締め切り日の定時から翌日の朝まで、軽く12時間あります。仕事中毒の人にとって、12時間といえば、家を1軒建てることが出来るくらいの時間に感じられるようです。
中毒で無い人は、あせりを感じるわけですが、中毒の人はワクワクします。締め切りを口実に、12時間も!仕事ができるからです。
おわかりでしょうか。この手の人を主任以上の地位につかせると、もうそのプロジェクトの未来は約束されたようなものです。
ところが注意深くこの手の人種を排除しても、自然発生的に生まれることがあります。ブラックホール発生原理です。それについてはまたいずれ書くことになるでしょう。