もうみんなSkypeでええやん。
auのテレビCMでSkype auなるサービスを知りました。
auのAndroid (TM) 搭載スマートフォンにおける「Skype (TM) au」提供開始について〈別紙〉 – 2010年 – KDDI株式会社
音声通話の”向こう側”でSkype網(←もうこう呼んでもいいんじゃね?)につながるパターンのようですね。
Skypeが音声通話の市場から富をどれくらい吸い取っているか知りませんが、
携帯端末はIPでつながればよい
というのは10年位前には結論が出ていたはずです。ですが、これまで砦を守り続けてこられたのは、Qualcommが世界中の端末からライセンスフィーをかき集めて作った巨大な元気ダマがあったからこそです。
もはやだれもQには逆らわず、Qの提供するロードマップに合わせてチップを買い、ライセンス料を払っています。どうせたいして儲からない商売です。
万が一、いまいちパっとしないSkype網接続機能をQが取り込むようなことがあっても、だれも気にも留めないでしょう。
そもそもなんでQが必要なのか、どうしてQのチップセットでなければならないのかなんて、誰も考えないからです。
Qは次にメインプロセッサを奪還しようとしています。snapdoragonの評判はどうでしょうか。
りんくる
(2011.09.23追記)
《知財》サムスンが脱クアルコムへ:日韓でスマホ用半導体チップ開発[IT]
サムスン電子が、NTTドコモや富士通などの日本企業と合弁会社を設立し、第4世代(4G)多機能携帯電話(スマートフォン)向け通信制御半導体(ベースバンドチップ)の開発に乗り出す見通しだ。
ルネサスはノキアからベースバンド技術を買いましたよね。
ルネサスがノキア買収後の第1弾を発表、LTEプラットフォームを投入
2010年ごろにはルネサス-ドコモ-富士通みたいな話もあったようですが、ルネサスは「ドコモはもはやパートナーとして不足」とかいって決別しちゃったみたいなんでね。
今にして思えばMOAPのメーカー連合とか幻でしたね。
沈む船から船頭を突き落として、漕ぎ手を突き落として、船長だけ残るというわけです。
呉越同舟の成れの果ての典型例のような話になってきましたね。
いずれにしてもクアルコムがプロセッサに夢中でワキのガードが甘くなっていればチャンスでしょうが、そうでなければ恐怖の締め付けが始まるんじゃないかと心配です。