海外では非常識。
長年の疑問がひとつ解けた気がします。
洋画や海外ドラマなどで、少年犯罪の典型として、CD機をハックしてカネを引き出すシーンがあります。(例:ジョン・コナーがATARIでハックする@T2)
オンライン処理が常識の日本では、ハックする相手は全銀手順の向こう側のホストコンピュータです。
一方オフライン処理が常識のお米の国では、ハックする相手はスタンドアロ-ンのCD機のようなのです。
日本のATMの異常性の出発点について検索したろこと、以下のようなブログを見つけました。
当初は、外国製のオフラインのCD等の導入試行等もありましたが、
最終的に、オンラインで現金支払可能なCD(現金自動支払機)が浮上してきました。
このCD機(現金自動支払機)は、前述したテラーも含めた以後の
事務処理プロセスを無人ですべて自動処理してくれるという
画期的な機械の発明だったのです。
第8回 オンラインバンキングシステムを支える人材 – DIGITAL GOVERNMENT
1960年代から、50年にわたって発展し続けてきたオンラインバンキングシステムですが、将来の展望となるといささか心配なことがあります。所謂、「団塊の世代」の現役からのリタイアにより、巨大なバンキングシステム開発の過程で蓄積されてきた技術やノウハウが空洞化する懸念です。そしてなによりも、システムが大きくなりすぎてしまい、誰も全体像を把握できなくなっているということです
指摘はごもっともですが、ごみためでもその程度の指摘はできます。現場にいた人なりの具体的かつ実現性の高い処方箋を出してもらいたいものですな。
利用者視点から、米国の銀行のATMの実情については以下のような書き込みが散見されました。
米ATM で千ドル紛失!!! (2) 旅行・国内外の地域情報 発言小町 大手小町 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
個人的には日本の郵便局の窓口も上記書き込み程度の窃盗は日常的に行われていたと思います。
しょうもないATMの方が余程信用できます。ATMも稀に数え間違えますが,記録から追えます。窓口員の不正は,協力者がいればひどく簡単です。
・・・
数え詐欺の思い出ですが,昔「電波少年」や「雷波少年」で海外の両替窓口でサギられまくってましたよね。日本の金融機関もあそこまで落ちてきたってことですな。
上記のごみため感想は、日本でのみ成立するというわけです。
推測ですが、海外でのCD/ATMがクソなのは、オンライン/オフラインが主因ではなく、メカトロあるいはエレメカに起因するような気もします。
さて、上記の背景を踏まえた上で、先日の記事のリンク先のCAP定理を見直してみましょう。
参考リンク:
リンク先の最後の部分の冒頭を以下に引用します。
現金自動預け払い機の補償問題
現金自動預け払い機(ATM)の設計では、厳密な一貫性が選択されているように思えますが、実際にはCよりもAに重点が置かれています。理由ははっきりしています。可用性が高ければ、利益も上がるからです。いずれにしろ、ATMの設計は分割時の不変式侵害の補償に伴う難題を説明するのにちょうどいい題材です。
この記述に首をかしげる日本人は多いと思います。ごみためまんもそうでした。ですが、先に書いたように、オフラインのATMなら理解できると思います。日本のATMは一貫性(C)を優先して、可用性(A)を犠牲にしているということなのです。オフラインATMなら24時間使えて当たり前なのです。(現金の在庫があるかぎり)
そしてそれは銀行の夜間金庫と同じ仕組みで、本来は段ぼーるとベニヤ板で作れる程度のものなのです。
それをわざわざ営業時間+アルファしか運用できない仕組みにして、現金運搬を警備会社に委託した挙句、手数料を毟り取るとは、悪魔の所業・・・ゲスの極み(byハマカーンのカーンじゃない方)
こんなもん、保守できる人材がどうのこうのいうレベルの話じゃなくて、
ボッタクリバーが
客引きの若い子がやめちゃったから
次から
どうやってカモを連れてこようか算段中
くらいゲスな話に思えてきました。