もはやハイゼンベルグの不確定性原理を言い訳にできない模様。
もう何年もスラドすら眺めていないごみためまんはすっかりウラシマンタロウです。
春の陽気にのって漂ってきたデムパをネプソクの頭で捉えて出てきた何かを脳内推敲していたところ、以下の記事を見つけました。
名大など、不確定性原理の破れの実験的観測に成功 マイナビニュース
小澤の不等式は、ハイゼンベルクの不等式の不備を改良したものであり、どんな測定でも普遍的に成立するというもの。測定前の位置の標準偏差と運動量の標準偏差をσ(Q)、σ(P)とすると、「ΔQΔP+ΔQσ(P)+σ(Q)ΔP≧h/4π」が成り立つとされ、測定前の状態によっては、位置と運動量の同時測定が可能な場合があるという衝撃的な結果が得られるのである。
巨大システムのREになどにおいても、この不確定性原理は騙りのネタになります。たとえば、
肥大化したシステムの挙動を正確に把握するのは困難である。
たとえばトレース用ログを出力すると、コンテキストスイッチのタイミングがずれて、バグが再現しなくなったり、スタック上データの並びが変わってバスエラーが出なくなったりする。
というようなもの。
正確に測定しようとすればするほど、対象に影響を与えてしまい、見たいものが見られないという言い訳ですな。
シャノンの呪いが解かれ、ハイゼンベルグの呪いも破られつつあるということは、特異点への落ち込みもいよいよ本格的になってきたということでしょうな。
いやまてよ、量子レベルで測定可能だと、量子通信の安全性はペテン確定か?この時期にNSAがゴタゴタしだしたのは、その辺のペテンがもう実証段階だったりするのかなぁ。
実在としての量子の不確定性原理はまだ続くんでしょうけどね。
いい春のデムパ日和でしたな。