ごみための解答:裁定が働いて、結局インゲンの仕事が奪われる。
ニュース – ソフトバンクはロボットで労働人口問題を解決、孫社長が基調講演:ITpro
このような汎用生産ロボットは24時間、週7日の稼働ができる。これを人間に換算して3人分の生産性を得られるものと見積もれば、「3000万台のロボットを導入することで9000万人分の労働人口を得られる。これで中国を上回る1億人相当の労働人口を実現できる」と孫氏は主張する
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賃金の面でも、多機能ロボットの単価を100万円、5年償却で計算した場合の「人件費」は月額1.7万円で、世界最安になるという
孫さんも焼きが回ってきたのか、ごみため程度の考察をはるかに超えたビッグピクチャを示してほしかったです。
大変率直に申し上げて残念です。©ミキタニ
若い人の人口比率が減るので、力仕事のできるロボットさんをたくさん作ればよいのでしょうか。
労働力の総合計が富の源泉ではないのでしょうか。一人アタマ100$稼ぐとして、100人なら1万$、200人なら2万$。
同じ100人がロボット100人で200人分の仕事をしたらどうなるんです?
給料は100人分。ロボット100台分は設備なので減価償却すればいいんですか?つまり導入時に設備投資で先行投資。償却後にカネを生む道具ですか。
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人型ロボットには、過大な期待が寄せられます。
24時間働きっぱなしでも疲れない。
実際はそんなことはありえません。産業革命以降、道具として使われてきた機械たちですら、油を注し、さびを落としながら、定期的にオーバーホールが必要なのです。
すべての労働者が等しく同じ比率でロボットを使役できなければ、
ロボット労働者をたくさん抱えることができる人=資産家による富の独占が進むだけのような気がするのは私だけでしょうか?
産業革命以降の設備の自動化の進展と何が違うのか、もう一歩踏み込んでほしかったです。
“生まれたときからデジタル世代”という視点も、結局は”増えすぎた象使い”にしかならないのではないかという気がしないでもない今日この頃。
また8年後にお会いしましょう。
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