「デスマ」デスマと軽く使うのは、感心しませんな。
しかしバターン死の行進の生き残りの証言を鵜呑みにするのも感心しませんな。
これから数日間、その手の”証言”がテレビにあふれるかもしれませんので書いておきます。
おそらくですが、IT業界で「デスマ」を連発するエンジニャーを見て、メリケンのオッサン世代は、
ジャップの連中は
デスマがヤンキーの対日プロパガンダに使われた
コトバの転用だって知らないのか?
おめでたい連中だなw
と思っていることでしょう。
バターン死の行進というのは「南京大虐殺で300万人の死者」というのと同レベルの話です。
尾ひれがつきすぎて誰も真実は語れません。
捕虜を殴ったり虐待したり殺害した事実はあるでしょうが、それはどこの国でも同じです。
メリケン自身も戦争映画でさんざん自国軍隊の悪行を描いているではありませんか。
ただ、メリケンでプロジェクト運営について使うようになったデスマーチのニュアンスは、
ジャップがWWⅡでやらかした(と言われている)
バターン死の行進を念頭に置いた、
いかにも非人道的な人間の扱い
を前提にしたものです。この点だけでもおさえておいてほしいですね。
さてごみためまんは例のデスマーチ本を読んだ頃に、”一橋出身の山師”からデスマーチの語源については指摘をうけており、
やはり学(ガク)というものは
あればあるだけ便利だな
と思ったものです。
その裏取りは訳者あとがきでなされることになるのです。
デスマーチ’・プロジェクトという言葉は,まだ日本では耳新しい。これは,米
国にとっては屈辱的で,その後の反攻の引き金の1つとなったバターン半島の死
の行進から由来する,多くの犠牲と損失,または高い確率で失敗が予測される過
酷なプロジェクトに転用された言葉である.となると,このビジネスに身を置く
ほとんどの人はもちろん,およそプロジェクトと呼ばれるすべてにかかわったこ
とのある人なら,たいてい思い当たるに違いない「デスマーチ」初版第1刷から引用