同年代でも、豊田商事による詐欺事件を知らない人がいて驚きます。
金融や経済リテラシーがどうのこうの言う人がいますが、情弱な人が騙されるのは避けられないのです。
豊田商事の詐欺を3行で説明するとこんな感じです。
- ゴールドを個人に格安で販売するという謳い文句
- 客にはゴールドの現物を渡さずに証書だけ渡す
- 豊田商事は販売したゴールドの実物を持っていなかった
これを「見抜けなかった顧客が悪い」というのは簡単ですが、では皆さんがお持ちの有価証券の「現物」はどこにあるかご存知でしょうか?
東証などの株券は電子化され、紙の証券が廃止されてからもう久しいです。
現物を見たことがない人は、「現物が存在しないものに大枚はたいている情弱な人」と言われても仕方がないですよね?
さて、先の世界恐慌後に、お米の国が金本位制を崩壊させたことは歴史的事実です。
金本位制や、江戸eraの米本位生における通貨には、現物資産による明確な裏付けがありました。今の通貨には発行国家の信用という裏付けしかありません。
「信用?」
数年前のことですが都々逸国が、自国のゴールドをNY連銀から回収できなかったという騒ぎがありました。いわゆるフォートノックス疑惑です。
アメリカは、世界各国のゴールドを保管しています。現物のゴールドの代わりに証書を発行しているわけです。
疑惑で問題になったのは、保管施設が定期的な監査を受けていないことや、それを拒否したことです。
「ほんとうに全部あるの?」
単純な疑問です。
ごみためでは、金本位制の崩壊の真実は、発行しすぎたドル紙幣と同価値のゴールドをお米の国が準備できなくなったというポンジスキーム的展開ではないかと考えています。
そろそろオチに向かいます。
現在では、「国家の信用」しか裏付けのない、つまり本質的に無価値なドル紙幣を印刷しまくっています。
裏付けのためのゴールドを準備する必要はありません。
問題は先の大恐慌のように、「金本位制をやめて何かを回避する」という手が使えないことです。
ごみためでは、上記の対比から今回は、
- 国家の信用という裏付けをドル紙幣に与えるのをやめる
というスジが濃厚ではないかとにらんでおります。
というか、それ以外に選択肢はもう残っていないのです。
具体的にどうやるのかは、みなさんはもうお気づきかと思います。
カモは数十億のインゲンが属する”Rest of World”国家のみなさんです。
詐欺の怖いところは、騙される人が、みんな「自分は大丈夫」と根拠なく信じていることです。
ただ、詐欺で有り金をまき上げられても、命まで取られることは稀です。なので、無駄な心配をしても意味がないのかもしれません。