保険の認定でやり手公務員の則を示す

私は、この番組(2005年放送)をほぼリアルタイムで見ました。

「空襲の戦争保険で散財した国庫」|戦争|NHKアーカイブス

話の内容は以下のような感じです。

  • 1945年3月以降、米軍による本土の各都市への空爆が激しくなった
  • 戦争保険の掛け金は12円で、全壊なら3000円を受け取れる
  • 5月には、戦争保険の申請件数が激増して、罹災認定の手続きが大変になった
  • 保険の業務自体は民間でもおこなっていた
  • (めんどくさいので?)、官報に空爆被害地域を載せて、認定業務を端折ることで、保険の支払いを迅速化した
  • 家財道具にもかけられるから、焼け出されて疎開できない人は2回受け取ったりした
  • 国庫から相当な額のお金が支払われたが、国民の不安解消には役立ったかもしれない
  • そんな中、召集令状(赤紙)を受け取って広島の連隊まで行った
  • 連隊では理由は不明だが、召集がキャンセルされた
  • 大蔵省が手を回したんじゃないか、と思った
  • 東京への帰り道では鉄道が混乱し、かなりの部分を徒歩で帰った

15年以上前にこの番組をみたときに、「その状況で支払いの迅速化!業務改善!」って思いました。

カイゼンというのは、「余裕があるときにやるもの」ではないということです。

よく考えてほしいのですが、余裕があったらそもそも改善しないんですね。

余裕がないから改善するんです。

余裕がない現場で「このツール、バージョン上げたらめっちゃ便利っすよ」というシトこそが未来を拓くということです。

そこで「今忙しいから、そんな横道にそれていられるか!」って言う人は、改善の見込みがないということです。

スネークハンド:

先の戦争における民間人への無差別空爆のことを「空襲」と表現する、あるいは逆に、最近の戦争における空襲空爆と表現するのは、あまりよろしくない気がします。