ベンチャーキャピタルは人に投資する

なんか、そういう話になっています。
ただ、全部後付けだと思います。
要するに、センミツ千に三つ当たれば良い、という感じで投資して、千に一つが成功してから投資の理由を振り返って聞かれたら「人を見て決めた」以外に説明がつかないだけですよね。
「チミたちなら成功すると思っていた」に嘘はないと思いますが、成功しなかった人が他に999人いるということです。その事実を知ってもなお、まだその言葉に説得力を感じる人は、まあ、起業に向いているんじゃないでしょうか。

さて、VCは人間に投資するのが正解だとすると、銀行の融資係が人柄で投資するのはなぜ、いけないのでしようか?

銀行は他人の金を預かって、運用するんですから、人柄などという説明不可能なもので融資を決めたらダメなんだろうな、という感じがします。

投資家が自由なのは、自分の金を投資するからです。
やっばり他人から預かった金を勝手に「人柄を見て」貸すようなことがあってはいけないですね。
そこには厳格なルールが必要なわけです。

他人から集めた金をさも自分の金のように投資先を選ぶ場合にも、説明可能性が必要でしょう。
あるいは、金を集める時に「投資先は私の一存で決めますのでそれを理解して金を出してください」と目論見書に書いてあれば良いのかもしれません。
つまり、人柄に投資する構造が二階建てになっているということですね。

それをハタカラ、大損だ、投資下手だ、と外野が言うのは滑稽な気がします。
巨額の金を集める能力もハッタリもないから、ハッタリ君に人柄で投資しているので、そこに上手いも下手もありません。
投資は勝ち馬投票と違って、馬に良い餌を食わせたり、最高の騎手を当てがったり、最高の調教施設でトレーニングさせられるのです。つまりチートありです。
ベットによって、制御可能な勝ち率をあげられるわけですね。(投資効率がよいかどうかは不明ですが)

投資家なら自分のコネで投資先を助けられるかもしれませんし、却って邪魔になるかもしれません。
モロモロコミコミで投資ですね。