「中抜きするしか能がない会社」をどうにかすると、失業者があふれるんですかね?
「万博、非常にコスパ悪い」 開幕直前に落合陽一氏が指摘(朝日新聞) – Yahoo!ニュース
建物工事などで「発注して、受注して、受注した人がさらに落として、現場にいくまでに何段階もその作業がいる」と建設業界の構図を挙げ、費用がかさんでいるとの見解を示した。
みなさんはご存じでしょうか?
SESに代表される「中抜き専業人だし業」が看護師さんや薬剤師さんにまで広がっていることを。
介護はもちろん、建設業で働いている人は、「中抜き業者」の社員ですらないのです。
この問題をみなさん本当に理解しているでしょうか?
3段までの(名ばかり)規制がかかっている建設業者で考えてみましょう。
- 発注会社>元請けA>下請けB>孫請けC
↑ここまでは大丈夫ですね?
働いている人はどうでしょうか?
- 元請けA:いちおう正社員(下請け子会社からの出向は禁止された?)
- 下請けB:派遣社員?(日雇い派遣は原則禁止、ザル運用?)
- 孫請けC:偽装請負?(雇用保険なし、労災保険なし、健康保険なし、3なし)
これ、3段で分かりやすく書いていますが、おそらく親方日の丸の万博なら5次6次も当たり前だと思われます。
何しろ「建設業以外」ならなんでもありなんで。
嘘だと思うなら、抜き打ち検査してみたらいいですよ。
雇用保険の掲示板はうそばっかり、作業員はスーっと休憩に消えて聴き取りはできないでしょう。
そもそもかぶっているヘルメットの名前は別人ではないですか?
安全講習も火気危険講習もうけていないでしょう。
大けがした人は白いワンボックスで連れ出されて次の日からこなくなる、そんな現場かもしれませんね。
で、この下請けBと孫請けCはいったい何のために存在しているのか、ということです。作業員リーダーBとCで事足りるはずで、そうすれば元請けはもっと儲かりそうなものです。あるいは発注元が半分の予算ですむはずです。
これが落合氏の言っている話の本質です。
下請けBや孫請けCに該当する会社の人は、自分の子や孫にどんな顔して接しているんですかね?
「おとうさんは他人の報酬の上前をはねるだけの仕事をしてお前らを養ってきた。誇りを持て。後に続け。」
心からそう言っているんですかね?
まぁ本質はウクライナ戦争後のサプライチェーン危機で、エアコンの部品一つ手配できなかった自動車メーカーのお偉い購買部長と同じですよね。
ふだんから偉そうに仕入れ業者を顎で使って、いざというときには電話をかけるしか能がなく、取締役にせっつかれてやっと現地行脚ですからね。
この問題をどうしてブンヤが書かないのかと、理由を考えてみて気づいたことです。
当の「ジャーナリスト」がフリーランスやら関連会社からの出向社員ばかりで、問題意識もクソもないからです。あなたは偽装請負、わたしは仮装身分。
もう一度書いておきます。「下請けB、孫請けCの会社はいったい何のために存在して、どういった効用があるんですか?」
ツイッキー:
ドラッグ・チェイサー : 作品情報・キャスト・あらすじ – 映画.com
フィクションのではありますが品質保証をするには原材料から工場まで「現場を足で」確認する必要があるということを思い出させる映画です。