セクハラスクリーニング方法

スクリーニングってご存知ですか?

スクリーンとは幕や膜のことで、ここでは茶漉しや裏漉し器をイメージすればいいです。

ようするにチェック方法です。

株や投資信託なら、取得価格や、過去の利回りなどで洗い出すことです。フィルタと言った方が分かりやすいかもしれません。

病気の検査なら、検査結果の数値でスクリーニングすることで、追加の検査をおこなう判定に用います。

税務署の税務調査も簡単なスクリーニングで対象を決めているといわれています。例えば総収入に対する外注費の割合@業種ごと、のような。

さて、セクハラも簡単なスクリーニング方法が知られています。例えば3ヶ月か半年で女性が2人以上退社したら、その現場にはかなりの高い割合でセクハラがあるのです。

退社でなくても異動希望や有給取得の増加率などもスクリーニング条件に含めるべきですね。

例えば女性が9割を占める職場なら事情は違うでしょうが、もともと20人のうち2人しかいない女性が3ヶ月で両方とも辞めてしまうということは、異常事態以外のナニモノでもありません。

メールや、置手紙などで執拗ないやがらせを受けているか、強制的な飲み会と称するセクハラ大会が原因です。

もちろん被害者も馬鹿ではないので、表面上はいやな顔せずに過ごしていますが、セクハラ大将(そのチームのリーダーなど)はそれに調子に乗ってエスカレートさせていきます。被害者は着々と準備をして異動したり退職したりします。

ITの現場は3Kなので女性比率が少ないのは仕方がありませんが、男性ばかりのチームとそうでないチームの間にはそういう差があります。

組織側も把握して人事を回していますので、共犯となっています。オトコばかりでチームを固めればセクハラは発生しないから、それでいいのだという対応はコンプライアンス上重大なリスクを抱えているということに目を向けるべきかもしれません。業務遂行上の能力ではなく、法令順守が優先ですから。

セクハラをするということはマナー云々ではありません。セクハラを繰り返す人は病気なのです。しかも犯罪性をもった病気です。

飲んで暴れる酒乱を酒好きで仕方がないから大目に見るというのと同じ過ちで、セクハラに対して、ポスターを貼ったり注意を促したりする対策が無意味であることを指摘しておきます。

セクハラの加害者には治療が必要なのです。

被害者はいつも泣き寝入りです。

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