カスタムカーといえばマニアのもの。
PCにおいてIBM PCが果たした役割を担う企業がまもなくあらわれることでしょう。
バッテリーとモータと駆動系とシャーシ。主要コンポーネントはそれくらいです。ECUはモータのおまけに成り下がる。だって空燃制御とATがないんですよ?
いまどきどこのメーカでもプラットフォームは似たようなもの。例えば3年まえのこんなレポートがあるようです。ナカミは見てないですけど。
市場調査報告書:自動車OEMによる共通プラットフォーム戦略:欧州
欧州の自動車メーカーの間では、コストの最適化や効率的な製造プロセスを確立するための部品の共有および標準化を目指したプラットフォーム戦略に対する取り組みが盛んになっています。自動車メーカーでは、プラットフォームの柔軟性を向上するため、各種自動車パーツにおけるプラットフォームの共有に注目しています。
共通プラットフォームとシャーシ専業メーカーの登場で、BTOカーの時代が始まります。
ニッサンさんがもしPC/ATに該当するものを出すとしたら、それ以降、電気自動車はニッサン互換車と呼ばれるようになるのです。
例えばパーソナル電気自動車としてブランド名を決めたとすると、
パーソナルなイーブイでPEV
他社グループはパーソナルランナーとか、ヒューマントランスポーター(それはすでにセグウェイが使ってる)とか、スマートビークルなどの名称で共通プラットフォームを定義します。
以下妄想年表を書いておきます。年次は入れないのでみなさんも妄想してみてください。
互換車の夜明け:
ニッサンはPEV開発に当たって、PEV仕様書を系列会社で定義し、公表する。ベンチャ企業がPEV互換コンポーネント開発ビジネスに参入開始。
互換車の誤算:
ニッサンがライン立ち上げに失敗し、PEV互換部品を寄せ集めて作ったデンマーク製車両が先に販売開始。
互換車の乱立:
ホンダは独自プラットフォーム車の販売と並行してPEV互換車を売り出す。
電機メーカーがPEVコンポーネント市場へ乱入:
日立がPEV互換モーターをショップ1048で限定数量のみ販売開始。
海外メーカへ飛び火:
バッテリーとモーターは新興国の十八番になっていく。モンゴル製PEV互換バッテリーがアキバで売られるようになる。互換車自作第一次ブーム。
互換車業界団体が設立:
PEV仕様書の相互接続性を担保するために、関連団体を設立。衝突安全性能試験についてはドイツの試験会社がPEV対応を打ち出す。
先日電池交換ステーションのニュースについても書きましたが、この流れにはさからえないと思います。
さよならEV車・永遠(とわ)に ごみため(ー日ー膳!)#more
最後まで一体品として自動車を開発する分野は、超小型車(一人乗り)か特機くらいではないでしょうか。重機はPEVよりも先に共通プラットフォーム化が進むでしょう。
一般大衆車の完成品もふたを開ければ大部分をPEV互換コンポーネントが占めるようになり、コスト圧縮圧力は働き続けます。しかもかつてのPC互換機のようにCPUパワーやメモリの量のインフレ化は無いのです。
あるのはバッテリーの大容量化と電気代の競争だけです。
(2009.08.04追記)
日産ゼロエミッションテザーサイト
http://www2.nissan-zeroemission.com/JP/
(2009.09.15追記)
エリーカ様の生みの親が一枚咬んで、オープン化が先走ったようです。
SIM-Drive
http://www.sim-drive.com/index.html
当社の目標は「自ら電気自動車製造をするのではなく、最高の電気自動車技術とその情報を最小の費用で電気自動車に関連するすべてに提供すること」です。
まぁがんばっていただきたいところですな。(ナニサマ)
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