不定期ウィークリーFYI:今後「EXE」は「エクセ」と読むことを推奨する

エグゼじゃないよ。

  


  

みんなもしってるよね。executeの発音は、エグゼキュートじゃなくって、

  

   

エクスキュート

    

エクセキュート

    

イクセキュート

  

だよ。つまりにごらないんだ。

  

というわけで、それを省略した「EXE」は

  

   

エクス

    

エクセ

    

イクセ

  

みたいな、にごらない音を使用するべきなんじゃないかなぁ~

  

***

  

いや、ちょっと待ってよ。ファイル拡張子の「.EXE」は、executeの略ではなくて、executorの略なんじゃないのぉ~。

  

もしそうなら、法執行者のばあいの読みで、

  

   

エグゼキューター

  

もありうるのでわわわ?

  

***

  

いやいや、拡張子のexeは、executeでもexecutorでもなくて、

  

   

executable

  

ですよ。日本語だと「実行可能」。

  

マイクロソフトのPEフォーマットも

  

   

Portable Executable

  

の略じゃないですか。able付け過ぎ感が強まってる感じですケド。

  

***

  

キミタチ!勝手にきめつけちゃだめだよ。僕たちはJargon教信者なんだから。ちゃ~んと原典に当たらないといけないよ。

  

   

jargon, node EXE

    

EXE /eks’ee/ or /eek’see/ or /E-X-E/ /n./ An executable binary file. Some operating systems (notably MS-DOS, VMS, and TWENEX) use the extension .EXE to mark such files. This usage is also occasionally found among Unix programmers even though Unix executables don’t have any required suffix.

    

EXE /eks’ee/ or /eek’see/ or /E-X-E/

    

名詞 実行可能バイナリファイル。いくつかのOS(特にMS-DOS, VMS およびTWENEX)が拡張子 .EXEを実行可能バイナリに用いる。Unixの実行可能形式では接尾子が不要であるにもかかわらず、Unixプログラマーの間でもしばしばこの.EXEは用いられる。

  

エクシー、イクシー、イーエックスイー、でいいみたいだねっ。

  

***

  

う~む。Jargonは決め手になりうるけど、気になることがひとつあるんだ。

  

ど~して、僕たちはいままで「.EXE」のことを

  

   

エグゼ

  

って間違えて覚えてたんだろう。

  

(なんでなんで?)

  

並列化したわけでもないのに、みんな一様に同じ誤りが外部記憶に残っているんだ。誰かに刷り込まれたんだろうか。

  

この2001年のQ&Aですら、すでに僕たちの間違いを指摘しているんだ・・・

  

拡張子の読み方 – Windows 95・98 – 教えて!goo

  

   

No.7

    

exeのもとになった"Execute"は「イクジキュート」と発音する人が大半ですが、「イクシキュート」が正しいです。だから「エグゼ」は気持ちよくありません。      
"Z"は英国風は兎も角、米国風なら「ジー」と発音します。「Z-Buffer」なんかも「ジーバッファー」ですね。だから米国式なら「エルゼットエッチ」は不自然です。      
「Alt」を「アルト」と発音する者が弊社にもおりますが、聞くに耐えません

  

***

  

それは興味深い事実だけど、この回答者だって、Executableのはずなのに勝手にExecuteだと決め付けてるよね。

  

これは誤解の分類でいうところの多層構造型つまりスパイラル型誤解のタイプBかもしれないね~。

  

***

  

以上、なつかしのタチコマ議論風にまとめておきました。

  

 

  

関連リンク:

  

Microsoft PE and COFF 仕様

 

(2013.05.30追記)

Exeで驚いてちゃいけないよ、charはもっとすごいよ。

Weekly FYI:これからは、charをシャアと読むことを推奨する ごみため(ー日ー膳!)

あれほどナウなヤングがバカにするチャー読みが、実はメリケンの発音とそれほど外れていないかもしれないという事実。

これの続きの「varchar、イヤンバーカー」というエントリを下書きチュッ。