見えていますがな。
目玉に写る光は電磁波です。
網膜のセンサー細胞が検出できる波長が”見える”わけです。
SF与太話で光=可視光を特別扱いするのを見るたびに、失笑を禁じえません。
人間だけでなく、目玉を持つ動物や昆虫、果ては植物まで、光=電磁波を利用しています。
しかも”見える”波長の範囲は種によってばらばらです。昆虫には人間にはほとんど見えない紫外線領域の光が”見えて”います。
目玉だけではありません。爬虫類は赤外線を”感じて”獲物を捕らえます。人間も”生暖かい”くらいは感じることができますね。
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なんでこんな当たり前のことを書いているかというと、
将来、人々は
手のひらに収まる
電子ウォレット型
コンピュータを携帯するようになる
というような数十年前のビジョナリー、たとえばビルゲイツの予言があらかた実施済みとなったため、次のビジョナリー予言の受け売りで、
近い将来、人々は
脳内に埋め込んだ
マイクロコンピュータで
クラウドと接続するようになる
と言いかけて、
いや、チップを埋め込む必要すらなく、
脳細胞自体に
無線通信機能を発現させる
レトロウィルスに感染させる
注射一本で
脳が”Ready to Connect”になる
などとホラを吹いていると、
脳で無線通信?
そりゃまさにデムパな話だね
という反応が見られたためです。
つまり脳で無線通信=電波をやりとりできるわけがない、という主張なんでしょうが、そういう人は網膜が電磁波を検出していることを認めないんですかね?
もちろん検出できることと、発生できることは別の話です。人間はほぼ発光器官を持っていませんのでね。
電波ならなおさらです。
ただ、光が検出できるなら、可視光の外も、そしていわゆる電波領域も検出できると思います。
この手の話で思い出すのは昔、青色ダイオードは実現不可能と主張する人が結構いたというような話です。
もちろん研究者の皆さまは、赤や緑ができたんだから、いずれ青色もできると信じていたわけですが。
ちょっと物理がわかる人なら、電磁波の負の屈折率デバイスについてググってみてください。
屈折率は負にならない
とガッコで習った気がする人はチェキラッ。
常識どころか、教科書もどんどん変わっていくものなのです。