不定期ウィークリィFYI:累積債務の圧縮方法

合言葉はポイント抽選

 

ポイントサービスは麻薬みたいなもんです。

10%ポイント還元!!!!!

というのは、

客から見れば10%割引

一方、

店から見れば90%売り上げ、

10%借金

ということです。

 

有効期限付きのポイントであれば、

うっかり交換し忘れて失効

が期待されるため、

客は10%割引が失われる

(しかし支払いは済んでいるためそれほど気にならない)

一方、

店は10%の借金が棒引き

というのは、店側にとってありがたいことでしょう。

 

どうでしょうか、発行ポイントの半分くらいは失効して雲散霧消することを期待しているんですかね。

そうすると、

看板では10%割引(ポイント換算)

ですが、

実際の割引は5%程度で済む

ということで、広告効果に対して費用は少なくて済むということになるのかもしれません。

各種ポイントサービスの

大キャンペーン

では、やたらと有効期限の短い追加ポイントが乱発されるのはそういうカラクリなのでしょう。

とまぁ、そんな当たり障りのない似非オールアバウトみたいなことを書いていても面白くないですね。

 

***

 

賢い客(スマートコンシューマー)が増えると、困るのは店側です。ポイント発行残高は累積債務ですから、客が求めれば(換金、使用)応じなければなりません。

失効しないで使われるポイントの割合が増えるほど、店側の取り分が減ります。

もともと10%ポイント還元と謳いながら、実際に10%分のポイントが使われると、困るというおかしな状況ですね。

とにかく店側は客がポイントをドブにすてるのを期待します。失効だけでは飽き足らず。

しばしばみられるのが、

少額のポイントを使って

豪華賞品の抽選に参加する

という罠です。

何が罠かというと、

当選本数が固定

という点です。

当選確率が固定

であれば、ポイントを使うべきか使うべきでないか簡単に期待値を計算することができますが、本数固定では不可能です。

せめて

過去の応募口数

が公開されればある程度推測することもできるのですが。

 

さらに商品は期間限定で次々と入れ替わります。

中には「抽選限定商品」などもあったりします。

 

応募口数が増えれば増えるほど店側は借金がチャラになるしかけです。我々客側は、どうしようもないわけです。

我々ができることと言えばこのエントリのように、

抽選でポイントをドブに捨てるのは阿呆のやることです

と、競争相手を抽選から遠ざけ、自分だけ抽選に参加して当選確率を高めることくらいしかありません。

 

それでも射幸心の虜である我々は、応募せずにはおられないのです。

 

ただあまりこれをやりすぎると、

ポイントサービスへの満足度

がどんどん下がって、店側は自分の首を絞めることになる気がしないでもないのですが。(例:GMOとくとくポイント)