金の話をしないで

偽装請負の多重構造については以前書きました。

要するに偽装請負会社の中にもプロパーと請負の身分階層があるわけです。

ベテランのプロパーは巧妙に請負の若者たちに刷り込みをおこないます。

おめぇらは安い報酬で遣われている身だということを忘れんなよ。

これはスカポンタン理論で有名なスカポンヌ卿の言葉を借りれば、

刑務所の刑務官が、日々飽きもせずに囚人を小突き回す理由を考えてみればわかることだよ。

です。支配層が被支配層を支配するには『絶対的数の優位』が必要です。そうでない場合、刑務官と同じく日々小突き回すしかありません。

また、そういう嫌らしいことができないと、ベテランまで勤め続けることなんてできないのでしょう。

当たり前のことですが、安い報酬で面倒な仕事を押し付けまくれば、見かけ上の生産性は上がります。

さて、今日も飲み屋で、年収の話を大声でしている困った人たちを見かけました。

”そこそこ大きい会社”のプロパーといっても所詮は、十数人単位で偽装派遣された現場しか知らない連中です。ほうっておく事にしましょう。