すっかり下火になってしまった偽装請負問題です。今日は偽装請負的日常の風景について書いておきます。
まず36協定について。
正社員は、サブロク協定があるから今月はこれ以上残業できないんだよ
はぁ?
あほちゃうかと思いますね。サブロク協定があるから残業できない。思わず声に出して読みたくなります。
残業したいなら特別条項をつければよろしい。短期間なら認められます。まるで金剛石でできたルールかのように話す連中に誰か教えてあげないのでしょうか。
さらにマヌケだったのは、
年に360時間マデだから「サブロク協定」っていうんだよ。
とか言ってる正社員がいたことです。コンプライアンスも何もあったもんじゃないですネ。オメデタイとはこのことです。
もっとひどいのは、休憩時間です。
例えばこんなルールがあります。
休憩時間(変更不可)
19:00~19:30
22:00~22:30
※この時間帯は必ず休憩を取って、勤務表の作業時間から除外してください
これに対してヤミ派遣会社(偽装請負会社)に文句を言うと、
労働基準法XXで決められているので、したがって下さい
などとつっぱねられます。その上司も、さらにいえば派遣会社の社長まで信じきっているのですからオドロキだったりします。
いいですか。請負作業者は労働者ではありません。したがって、作業時間は請け負い元(派遣会社社員)の指揮監督で決めます。残業代もなければ、昼休みもありません。いわんや8時間以上で1時間の休憩とかわけのわからんものもありません。
んな休憩のルールは、ちゃんとした派遣社員が一番残業する時間帯をむりやり休憩扱いにして、支払いを抑制するための小技でしかないのですから請負には本来通用しないのです。
偽装請負なら単純時給の契約になっているはずなので、晩飯食ったら、その分だけ請求しないだけのことです。10分で飯を済ませたのに、30分休憩と申告する必要なんか無いです。
そもそも日々の作業時間を派遣先で管理したら即派遣業法違反であるということを再認識していただきたいものですな。
そんなこともしらない、孫請けの派遣会社の社員さんは、「どうせ休憩時間になっちゃうのなら」と『きっかり30分休憩』してるんですよ。そんなの従う必要ないですよ、と言っても通じないんですね。「うちの会社のルールなんで」だそうです。その会社はきっと外国企業なんでしょう、日本の国内法を超越できるらしんで(笑)
慣習というのはソラ恐ろしいものです。
みんながやってるからそれでいいというルールはもう通用しないのです。
私が休憩しても休憩時間を勤務表に書かないことに対して、非難の目を向けてくる彼らは、もはや被害者ではなく加害者に近いですね。
俺たちはルールに従って我慢しているのに、あいつだけズルイ
ただしいかどうかじゃなくて、~~さんが言ってることだから正しいというような、お前ら珍走族の構成員かと思うようなことを平気で振りかざしてくる連中に成り下がってしまっているのです。
ま・どうしようもないですな。ほとんど自業自得ぽくなってます。
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(2007.06.20追記)
少し考えなおしたら、派遣会社の社員さんは、立派な労働者なので、労働基準法で保護されているのでした。なので文中の間違っているところはテケトーに読み飛ばしてくださいな。
派遣会社から派遣されている請負の人が語りのメインです。