南極に巨大なくぼみを掘る

どんな大穴でも掘ってやるぜ~。

 

南極大陸の氷河を海洋に放出させないために、南極大陸に大穴を掘って巨大な湖に解けた水を閉じ込めるという、稀有壮大な計画が持ち上がったことがあります。

 

もともと、氷河のしたには河や湖が隠れているわけですが。

 

まず南極点付近からボーリングを行い、厚い氷の下の地表に掘削基地を建設します。ここで氷河の重さによる高温高圧と闘いながら、巨大なプールを掘削するのです。掘削した岩石や土砂はそのまま周囲に積み上げて堤防とします。

 

これで温暖化による海洋上昇のかなりの部分を食い止めることができます。

 

南極大陸内の標高差を利用して掘削量を最小限に抑えるために、湖の形は細長い台形になります。ヒトの足の裏の形に似ていなくもないため、関係者の間では「ギガンティックフットプリント」と呼ばれています。

 

やがて掘削プロジェクトは、「ギガンティックフット」と呼ばれるようになりました。