最近の蛇頭の状況について

元高でいまいち儲かりにくくなっているようですな。

  

 

 

 

(前回までのスネークヘッヅ)

  

国境を越える代金だけだと儲からないので、昔はオプション対応だった

  

  

仕事の世話

  

をなし崩し的に対応するようになった、スネークヘッヅの面々。

  

 

  

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そもそもよぉ。

   

アガリのたりねぇ漁師の

   

小船を巻き上げて楽に

   

荒稼ぎできるって

   

話じゃなかったっけ?

   

なんかだんだんメドクセー話に

   

巻き込まれてる感じが

   

スンゲーすっけど、

   

まじ大丈夫なのか?

  

 

  

行きがかり上、日本国内の口入屋との協業が増えてきたため、

  

  

ちょっとグレーな旅行会社(密入国支援)

  

のつもりで参加していたメンバーが文句を言い始めます。

  

  

これじゃ立派な人身売買じゃね?

   

そろそろ潮時かなぁ。

   

たいして儲からないし。

  

 

  

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日本国内の口入屋周辺の状況も、とうとうここまで来たかという状況になっています。

  

 

  

さて最近の日本の製造現場では、いわゆる「外国人研修生」と呼ばれる外国人労働者が増加しています。

  

かつて製造業を支えた日系ブラジル人やペルー人が母国の超超好景気によって、大方帰ってしまったのも一因です。

  

そりゃそうです。あほなニポジンの下で稼がなくても良くなったのですから当然ですね。それが経済原理というものです。

  

 

  

研修生制度は主に農業分野で定着し、製造業にも広がってきました。なし崩し的に人数枠は広がり続け、数年後には数10万人単位になっていることでしょう。

  

さて、アジア各国からつれてこられる研修生は、基本1年、長くても3年で母国に帰ってしまいます。

  

冒頭の密輸業者の皆さんは、この研修生のリストの偽造なんかをサポートして小銭を稼いでいるわけです。

  

研修生を別の仕事に斡旋する仕事はもっと儲かります。ナガレはこうです。

  

・研修生として来日(入管提出のリストとは当然別人)

  

・3ヶ月くらいはまじめに工場で働く★1

  

・3ヵ月後に行方不明になる

  

 

  

3ヶ月間まじめに働くのは、受け入れ側の事業所が来年も研修生を受け入れるために必要なステップです。

  

来日してすぐに研修生が行方不明になる事例は過去に多数発生しており、その多くで受け入れ側の事業所がグルだったからです。なぜグルだと分かるかというと、研修生が住む宿舎や生活用品が用意されていなかったからです。

  

もちろん、体育館のような倉庫にブルーシートを敷いただけのものを宿舎と証することはできません。いくら人間をカス扱いするのがデフォルトの国ニッポンの役人でも、そこまでは手抜きではないのです。

  

なので、来日してすぐに行方不明になると、受け入れ指定を取り消されてしまいます。

  

研修生が嫌がって逃げ出す場合も同様です。

  

 

  

研修生100人のうち、50人は3ヶ月でいなくなります。残りの50人は、1年の年季があける直前にいなくなります。年季があける直前の逃亡は、受け入れ先に火の粉がかかりません。というか、そういう話が付いているだけのことですが。

  

というわけで、研修生にあてがわれる宿舎は、2人1部屋ですが、3ヶ月で1部屋になります。

  

 

  

さて。

  

覚醒剤の密輸に良く使われる手にラブコネクションというのがあります。

  

日本人女性が海外旅行先でイケメンにだまされて運びやに仕立て上げられるというような手口です。

  

この手口は日本だけでなくどこの国でも密輸に使われる常套手段ですね。

   

 

  

ご存知のように日本で働く外国人は、身元引受人がパスポートを預かるのが慣例となっています。

  

  

高見山大五郎 – Wikipedia

   

い頃は心労が溜まってもすることがなく(パスポートは親方が預かっているため許可がなければ帰国できなかった)、慣れない力士生活に苦労が絶えなかった。

  

毎年、研修生が日本国内で行方不明になるのを繰り返す場合、受け入れ先事業所がいちいち入管に呼び出されてうざいことになります。

  

そこで最近は、受け入れ先事業所ではたらく偽装請負の日本人作業員(個人)に研修生のパスポートを預からせるのがデフォルトになりつつあります。

  

身元引き受けもクソ害虫に丸投げというわけです。リスク分散のため、クソ害虫ひとりに、3人~5人の外国人研修生のパスポートをゆだねます。

  

このときに選ばれる害虫は女性です。女性は会ったこともない中国人のパスポートを、常駐先の工場のロッカーに保管しているというわけです。

  

仮にも女性のロッカーですから、セキュリティは万全です。しかも各種監査の目からも逃れられますね。工場在庫のたな卸しで隠し資産をロッカーや個人所有の車に押し込んで隠すのと同じ考え方です。

  

 

  

でまぁ、研修生が行方不明になってからおおtり刀で入管が呼び出すのは、この害虫の女性作業員です。女性は、会社(口入屋)から、「何も知らないと言え」と指示を受けており、しかも実際に何も知りませんから、暗い聴取室で怖い取調べ官に囲まれても

  

  

わ、わたし、何も知らなかったんです。

  

  

中身はただの書類だって、

   

パスポートが入ってたなんて

   

しらなかったんですぅ(泣

  

というように見事に回避できます。この辺はラブコネクションや脱税と同じで、何も知らない人間に重要な書類やハンコを託すのがポイントでしょうかね。

  

 

  

この
女性が逮捕されたり、起訴されることはありません。実際、何も知らないんですから。ただしラブコネクションと同じように、大きな犯罪のいったんを担っているという自覚のないのは大問題だと思います。

  

  

これ、中身はいえないけど、預かってくれる?

   

半年だけでいいから。

  

と会社の同僚から言われても断れないほど、日本の偽装請負の現場はブラック化してしまっているということかもしれません。

  

# パスポートを預かる対価としてちょっとしたお小遣いを研修手当て名義で支給されているのでグルなんですがね。

  

 

  

もはや5000万人労働者総オウム信者状態といえる状態のようにも思えます。

  

言われたことには絶対逆らわない。考えない。不穏分子は密告する・・・

  

 

  

 

  

・・・というような話が週刊誌に書いてあったらしいです。

  

 

(2016.05.07追記)

今どきは”技能実習”と看板だけ変えていますが、やっていることは同じです。

技能実習 ベトナム人搾取の闇(2016年5月7日(土)掲載) – Yahoo!ニュース

 

 

過去のサクシュ:

  

自分が人材ブローカーに(不法に)搾取されている自覚が無い人たち ごみため(ー日ー膳!)