それはピンイン。
ニポジンがなぜローマ字入力に固執するのか良く分かりませんが、いまどきはケータイやスマホの普及によりQWERTYキーボードに固執すること自体マヌケになってきました。
昔から、日本語入力では「かな入力」の方が優れていることは明らかでしたし、ロクな日本語入力環境(メモリ食い)のないUNIXerの方々やミニコン世代が仕方なくローマジ入力をしていたのはあくまでワークアラウンドとしてではなかったでしょうか(たぶん違う)。
ごみためまんの場合、以下の理由によりローマ字入力を選択しました。
・最初に買ったパソコンがMZ-700であり、キーボードのかなの配置が五十音順だった
(かな入力の機会はあまりなかったが、それなりに手が慣れていった)
・PC-88やX1を触り始めたころ、かな配置の違いに危機感を覚える
・相変わらずかな入力の機会はそれほどなかったので、ローマ字入力でしのいだ
ピンインの存在は仕事で日本にきている中国人に教えてもらいました。
その後、自分で中国語の読み書きを勉強するのに、IMEを追加でインストールしたり、設定したりして簡単な単語くらいは入力できるようになりました。
たとえば、「私は~です。」の「我是~」は
wo3 shi4
で入力できます。(候補からの選択は発生しますが)
つまり漢字直接入力の一種と考えられます。ピンインは発音に基づいています。
ピンインはキーストローク数もそれほど多くなく、かな漢字変換よりは当然少ないです。
ピンインを知っている中国人が、ローマ字入力でかなを打ってから、漢字に変換しているリーベンレンを見たら、
リーベンレンの事務生産性は低い!
と思うに違いありません。(そして実際低いのです)
Windowsでは複数のIMEを同居させることが可能で、切り替えのショートカットキーもありますので、今日から今からすぐにでも漢字入力にピンインを用いて、日本語入力の生産性を向上させることが可能です。
しかしながら、かな漢字交じりの文章ではIMEの切り替えが多発するため、文節変換などに慣れてしまっている場合には、かえって生産性が低下してしまいかねません。
そこでごみためでは、以下の提案をして煙に巻いて、このエントリの結びとさせていただきます。
ピンインに日本語の「仮名」を追加してもらう
以下のような索引を見る限り、「アカサタナハマヤラワ」くらいはそろっているようです。
あとは四声のどれかに強制的に平仮名と片仮名を割り付けるか、思い切って四声の1~4ではなく5か0に仮名を割り付ける拡張そしていただければ、すぐにピンイン+仮名入力メソッドが完成すると思います。百度あたりで試作していただけませんかね?
さいごに:
最近のニポジンは、仮名という漢字すら読めない状況ですので、コーリャンのように漢字を捨てる選択肢も大いに検討すべきだと思います。
なるほど、若者の漢字離れが日本よりもずっと早く深く進んでいる韓国では、ひらがなに相当するハングルだけで充分用を為しているという。
もはや現役世代の大多数が漢字をロクに使えない状況ですので、次世代に希望はありません。
補足:
香港は違うとか、台湾は微妙に違うとかは分かって書いています。
ピンイン系に仮名を追加することは大陸(マンダリン)、台湾いずれでもほとんどおなじように可能なはずです。Unicode普及がさらにそれを可能にしています。
むかしのGBなどではそこに仮名文字を追加してもらうだけで大変だったかも知れず。
もし奇特にもピンイン入力系を作成しておられる方々におかれましては、仮名をピンインテーブルに追加した試作品をぜひ評価していただきたい。
そしてそれを日本語入力に苦労している中国人に使ってもらっていただきたいです。