3行で書きたい。
およそ以下のパターンのように見受けられます。[要出典]
- 人月=悪、はガキの理論
- 人月=悪、を主張する(自称高生産性の)ガキの生産性は大したことない
- 保守メンに高生産性は不要だが、月単価は確保したい
15年くらい前に、さらに15年前にバリバリ伝説なエンジニャーだった山師が言っていたことですが、
立ち上げ開発できるインゲンと
保守に向いているインゲンは
インゲンの性質がことなる。
# ソフト/ハード/機械ひっくるめたシステム開発の話であることに注意
保守で高い実績を上げるインゲンは、プロセス改善や効率化、新人教育などが得意なわけですが、その実績をもって、新規開発業務などを任せても、あまり良い結果は期待できない
とかいうような話です。
保守においては、「直せない不具合をあえて直さない」というような選択が可能ですが、新規開発でそれをやりだすと、
仕様書=やらないことリスト
となってしまい、魅力的な製品開発はおろか、旧製品よりも(カタログ上)劣った製品開発になってしまいがちです。
遅延した新規開発プロジェクトではありがちでは?
新規開発で大事なことは
当初想定した仕様をできるだけ多く詰め込んで、
完成させること。
ではないでしょうか。
そういう仕事で必要なスキルと、保守で「仕事キッチリ」で必要とされるスキルは若干異なるという視点です。ごみためまんは、この視点を半分くらい信じています。
なぜなら、レトロフィットで大儲けしている会社や伝説の整備士が、新設備機械開発や、新車開発に成功したという実例を探してもほとんど見つからなかったからです。
しかしながら、例えばジョエルさんは
立ち上げたチームが
そのまま保守を続けるのが
もっとも好ましい。
というようなことを書いておられますし、そういう意見が多いことも知っています。
新規開発される製品が既存製品の改良なのか、発明に近いものか、あるいはオーダーメイドあるいは受注設計なのか、で分けて考えるべきと思っています。
発明であれば、発明者は一人でときに何億円ものパテント使用料収入を得ますが、それを製造販売するメーカーはその数十倍、数百倍の売り上げを得るかもしれません。あるいは新たな産業が生まれるかもしれません。この発明者と、製造販売メーカーの技術者をいっしょくたにするのはあまりよくないと思います。
既存製品の改良であれば、それは保守業務の延長線上にあるものなので、そもそも新規開発と呼んでいるだけのことで、実際には保守です。
オーダーメイド(カスタマイズ)の場合、カスタマイズの元になる製品を持っているということで、その財産の利子で食っているようなものですね。
「世の中にないもの」を生み出す亜発明的な活動家としてのアイテーケーのエンジニャーが人月に反発するのは至極当然と思われます。
街の発明家が食っていけないのと同じように、食っていくための人月仕事はあってしかるべきです。そうかといって、亜発明を目指す仕事を人月でやりたければ、青色ダイオードの日亜さんのようなパトロンがいないと成り立ちませんね。
パトロンは気ままな気楽家であって、その金で発明を支えるってことです。一つ当たれば大儲け。
# パトロンいないのに会社の金で隠れてスカンクワークやるのは、背任行為でしょ?
ニポーンの企業でも開発費の配分があって、全くの新規開発にはパトロン的にカネを使うわけです。(投資と投機に分ける)
そういう仕事を保守しか能がないソフトハウスが請け負って、人月仕事で回すのが間違いだということではないでしょうか。
パトロンは
カネはワシが出すさかいに
新しいもん、おもろいもん、儲かるもん、を生み出せ
と言っているのに、
人月で頭数だけ集めて
凡庸なモノしか作れない現場
があるとして、そこで人月=悪とワメくエンジニャーがいても、そう悪くない話だと思います。
パトロン(A.K.A.投資家、ぉベンチャラー)に自称優秀なエンジニャーやいわゆる変人を紹介するルートが人月ビジネスによって阻害されがちだという問題もあるのではないでしょうか。
アイテーケーの人月計算の最大の問題は、積算基準が曖昧か無いことに尽きると思います。
土建屋さんの積算基準をしらない
イノセントなエンジニャーの方には、
土木工事や建設工事の見積もりの出し方について
最低でも3ミリくらい調べてから騙ってほしいものです。
「ほぼ確実に、納期は守れませんけど、人月で請求します」というのがいったいどういう類の仕事か考えたことあるんですかね。タカリビジネス?だからマルボウと親和性が高い業界とか言われるんじゃないですかね?
でまぁ、何を書きたかったのか忘れてしまったので、今日はこの辺にしといたるわ。(c)いけのめだか