根深い根性論(根だけに)

これを駆逐しないと体罰も駆逐できないような。

 

先日テレビを眺めていると、不幸にも現役部員がたった数人になってしまった高校ラグビー部が、近隣の高校と合同チームを構成して練習している様子が流れていました。

そんな寄り合い所帯のラグビー部員が華やかな成果を出しにくいことには同意いただけると思います。

各高校の”普通の”ラグビー部から

選抜メンバーが集まって

精鋭チームを構成する

という状況ではないからです。

 

そんななか監督だかコーチだかの指導者が飛ばしたゲキを見て、思い出したことがあります。そのゲキとは、

指:

お前らなっ!

キモチが入ってないんや!

合同チームだからとか

人数が少ないとか

場所がないとか

言い訳ばっかり言うな!

そんなこと吹き飛ばすくらいの

気概を持って、ラグビーをやれ!

生徒:

黙ってうつむくだけ

というようなものです。

若かりし頃のごみためまんが、なんちゃって進学校でダラダラ過ごしていたころに、ほとんど全く同じ説教を体育教師から受けた記憶があります。なぜなら大部分の生徒はもやしっ子であり、体育の授業は単位を消化するためだけの休憩時間くらいにしか考えていなかったからです。

ごく一部の生徒は推薦入試で内申点が必要な人や、真に運動が好き、クラブ活動のウォーミングアップと考えているような奇特な人たちで、積極的に取り組んでいました。

# 大抵は、運動部顧問で部活動において有力者である体育教師にコビているだけのことですが

我々の”言い訳”とは以下のようなものでした。

・今日の中間テストのために一夜漬けで勉強したから睡眠不足で息が切れる

・午後に英語のウィークリィテストがあるから気が入らない

・本気で走ってけがしたくない

・推薦入試組に評価点を譲るよ

などなど。

でまぁ、見るからにやる気がないので、体育教師が不定期にキレるわけです。トリガーは顧問をしている部活動が地域の大会で結果を出せなかったイライラとか、教頭のイビリ、はては元教え子だった嫁の機嫌が朝から悪かった、程度のことでしょう。

社会人になって再認識しましたが、以下のようなことは下種のやることです。

大の大人が

大声で子供に

ゲキを飛ばす(怒鳴り散らす)のは

ただの八つ当たりか

ストレス発散

(ソフトな集団虐待)

まれに、

俺は本当は

怒鳴ったりしたくない。

お前らのことを本気で

考えているから、

怒っているんだ。

などと論理破綻した説明をする低能な教師もいました。

# 本気で心配しているなら、冷静に筋道立てて説得しろよ(笑

 

さて、我々が吐いた言い訳はあまりほめられたものではないかもしれません。

まじで言い訳ですし、授業としての体育をないがしろにし過ぎの面がありますからね。

しかし最初に挙げた言い訳については、当人らに罪はないのではないでしょうか。

(再掲)

・・・

キモチが入ってないんや!

①合同チームだからとか

②人数が少ないとか

③場所がないとか

言い訳ばっかり言うな!

・・・

ラグビーはチーム競技ですし、練習場所を選びます。

モールの練習とか、人数も必要ですね。

ごみためまんは指導者に対して、以下のような感想を持ちました。

おんどれ指導者やったら、

寄せ集めの合同チームで、かつ

少ない練習量で、かつ

狭い場所でできて、かつ

効率的にチーム力が向上する

練習メニューを考えたらんかい。

へてから、

“そんなチームでも勝利に近づける奇策”を

教えたれや。

おのれは孫子の兵法くらいは読んで、

ラグビーにどう生かすかくらいのことは

考えてるんやろうな?

まさかと思うけど

“昔俺が所属してた地元の競合チームの練習メニュー”

を完コピしてるだけちゃうやろうな?

体育会系の低能指導者にそんな”もしドラ”的な指導を求めるのは無茶かもしれません。

しかし以下の程度のことができないなら免許返納してほしいです。

指:

お前らの言い訳はよくわかる。

お前らの状況は“普通の”ラグビー部員とは全然違う。

ハンディキャップを背負わされているようなものだ。

しかもそれはお前らのせいではない。

我々指導者や顧問、学校の部員数を増やす努力が足りなかったからだ。

しかし嘆いていてもハンディキャップはなくならない。

このハンディを冷静に分析してみよう。

そしてそれを克服して他のチームに勝つためには

どんな戦略が考えられるか。

それからその戦略を実現するためには

どんな練習をすれば良いかを

一緒に考えようじゃないか。

 

ちなみに、上記のような「自己啓発セミナー方式」は、ごみためまんは嫌いなのですが。

 

恐ろしいのは上記のような根性論をそのままビジネスに持ち込んでいる一派が多数いることです。

営業成績が上がらないのは

気迫が足りないから

とか正気の沙汰ではないです。

毎日サービス残業して

ノルマギリギリ達成

の営業パースンと、

カネ・コネ使いまくりで

ノルマの4倍達成

ただし、週に3日は仕事サボって

パチンコ、競輪、競艇

の営業パースンのどちらを評価し優遇すべきかと言うことです。

そしてまた、

根性論でしか営業パーソンを管理できない

低能管理職

をなんとかしないといけないんじゃないですかね。

 

さらに恐ろしいのは、例えば某み○の研究所からの天下りの例のように、

理系で元技術職なのに

元ラグビー部のコネで

官公庁の仕事を回してもらう

というイミフな連中が多数いるという現実です。

ウェブの名前をググって驚きました。

グループ企業内で

One for All

All for One

を徹底し、

”身内にできるだけパスを回す”

というのはまことに結構ですが、もし上記の推測が当たっているなら、

1.みかかの顧客のカネをなんだと思っている?

2.血税をなんだと思っている?

という指摘を送らねばならないでしょう。

もちろんこれは系列企業でがっちり固めた業界全てにいえることでもありますが。