納期を守れない理由:見積もりが間違っているから

腹で見積もって、倍にしておけばなんとなかなるレベル

「これ、3日くらいでできるな」と思ったら、「6日かかります」

そんな感じ。

社員研修とか、無駄な定例ミーティングとかを差っ引いて、週当たりの稼働率を把握できていないと話になりませんね。

「6日もかかるの?」と言われて「はいそうです」と言える面の皮がない人が多いから、違法なサービス残業が増えるのでしょう。

3日でできもしないのに、あるいはできる見込みがないのに、「3日で何とかします」とあなたが言うから、それをアテに立案された計画に関わる全ての人の仕事が2倍3倍に増えてしまうのです。

遅延発生によって

「下流」「次工程」が手待ちになるだけで、

全体工数は変わらないから、

仕事が増えるわけではない

とか言ってる人が多数派だから、ニポーンのホワイトカラーはオワコンなんでしょうな。

 

で、関わる全ての人の負荷が上がってしまうということは、その人たちが関わる他の人々の仕事も増えるわけです。

そうやって、水面の波紋のように、異常な負荷が延々と新常態化していくわけですね。

いったん全ての仕事をアボートして、イチから整理して始めれば、ほとんどの負荷は消えてしまう事でしょう。そんなことは非現実的ですが。

 

負荷率99%なら仕事は回るが、101%なら、絶対に回らないという輻輳の原理を思い出して欲しいですね。

 

3日か6日程度の小さい粒度の仕事の見積もりをしくじって、長い長いパイプラインに輻輳を起こしている人を除去すれば、残業半減なんて簡単な話です。

忙しいから

見積もり通りに仕事が仕上げられない

と言っている人がいたら、

じゃぁ

「無理なく仕上げられる納期を示せ」

と言って、本来の5倍くらいの期間の納期を与えてみてください。それでもその人はその期間中、他の仕事をして、仕事を仕上げることはありませんから。

 

昔ながらのお役所組織では、そういう困ったブラックホールさんに

本来業務と関係ない

どうでもいい仕事を

させる

というやり方で組織と雇用を守ってきたのです。

雇用を守らなくてよい場合、首を切ればいいわけですが、

部内トップのサービス残業している

他称エース

の首が切れないわけですね。こういうブラックホール(BH)がいてくれないと困る人たちがたくさんいるからです。

自分がコミットした納期を

守れそうにないとき、

BHに仕事を絡めて

遅れを「付け替える」

つまり仕事の遅延の「飛ばし」で自分の椅子を守っている人たちです。

逆に考えると、BHは真正のお人よしですが、それを利用する寄生虫のような連中がBHを作り出している場合があります。

これが昔書きかけた、ブラックホールの発生原理です。

やっとかけた。

 

有酸素運動と仕事中毒 ごみため(ー日ー膳!)

ところが注意深くこの手の人種を排除しても、自然発生的に生まれることがあります。ブラックホール発生原理です。それについてはまたいずれ書くことになるでしょう。