あ~なんだっけ?
そぅそぅ。
品質を騙る間抜けはおおいのですが、学会的には品質工学というのは田口玄一先生のアレしかありません。
一般的に認められたのは(日本国内では特に)かなり最近のことです。
古株のみなさんが勘違いしているのは以下のような与太話です。
20世紀の後半にはISO9000シリーズに代表される「品質管理」が
広まっていたではないか。
TQMとか、あれな。
品質管理を工学的にやっても品質はあがりません。
品質という結果を生む過程(生産活動)をトレースできるだけです。
だからといって、過程をどのように変更したら、品質というアウトプットにどのように影響するかは誰にもわかりません。
JIS1級の定規を使うだけでは、製品の寸法品質は向上しないのです。
「いろいろやってみて結果が良ければOK、つまり結果オーライ」のやり方でも品質を向上させることはもちろん可能です。しかしそれを工学とは呼びません。
工学と呼ぶためには、最低限の再現性が必要です。
この予告で指摘しておくのは、この辺りまでです。
つまり製品の品質を向上するための方法論は、ソフトウェア産業に限らず、ほぼみんながみんな無手勝流だということです。
なにしろISO9000を品質工学だと勘違いしてるのが経営層の平均以上ですからね。
なんとかにつける薬はないわけですが、ごみためをごらんの奇特な皆様にはいつもの繰り返しでつまらない予告となってしまいましたね。