技術の意思決定

多数決が良くないです。
例えばメカトロの設計会議で、メカ屋、電気屋、ソフト屋の3人がいるとします。

そこでソフトウェアの仕様を多数決で決めると、ソフトに相対的に詳しくないメカ屋と電気屋の2票で仕様が決まってしまいます。
もちろん、3者の都合をすり合わせる議題であれば合議も必要かもしれませんが。

昔からプロダクトマネジャーやプロジェクトリーダーを置くのはそういうことを避けるためではないでしょうかね。

小さいチームでも同じです。
アーキテクトとコーダーとテスターが多数決で何かを決めるのは技術的に意味がありません。
腑に落ちないなら質問や議論をすれば良いのです。
納得していないのに、とりあえず決まった事にして前に進めるやり方は、工学的ではありません。
つまり進め方や意思決定は、それを行う役割を誰かに決める必要があるということです。

多数決で決めながら仕事を進めるやり方は、
道を知らない人、登山経験がない人、が集まって登山をしているようなものだと思うのです。
誰かの裏工作で恣意的に決められるくらいなら、
サイコロで決めた方がマシかもしれません。