不連続都市伝説シリーズ:家の玄関の鍵を締めても、窓から簡単に泥棒に入られる

空き巣被害が相対的に多い治安が悪い地域では、窓に格子を付けるのが当たり前なので、こういう話をマニウケル人は、「治安が悪いと景色が違う」ということを知らない温室育ちであることを自覚できていない可能性があります。

格子にもいろいろあって、簡単に外せるものから、火事の時に避難の妨げになるくらい外しにくいものまでピンキリです。

どんなセキュリティでも、絶対破れない対策では意味がありません。かけるコストと守るものが釣り合わないからです。

例えば、ちょっとしたビルでも、ただの防火パネルとモルタル塗りだったら、ディスクサンダーで破られますよね。

木造家屋のトタン張りなんか、素手で捲れば良くて断熱材、古ければ石膏パネルの裏が見えますよね。窓に格子を付けたって意味がないですか?

壁を鉄筋コンクリートにして安心したら、今度は火災の心配が必要です。
紙幣や宝石の一部は熱に弱いですから。
守るには耐火金庫が必要です。

重さが数百キログラムの耐火金庫なら火事になっても安心で、かつ盗まれ難いですね。

ただし床の強度が必要なのと、専用のキャリアがあれば2人くらいで運び出せてしまうので、しっかりアンカーボルトで固定したいところです。

そういう話を防犯ノウハウ本で読まないでも、体で知っているのが、治安の悪い地域の出身者です。

で、現金や貴金属や宝石を自宅で保管していないのでそんな話は関係ないという皆さんにお尋ねします。
土地の登記簿謄本や、通帳や印鑑は、耐火金庫に入れていますか?
オンラインバンキングや証券会社のIDやパスワードはどうやって管理していますか?

一台のPCに集約している?ではそのPCは、コンクリートの柱かスチール製のテーブルのフレームか何かにセキュリティワイヤーで繋いであるんですよね?
耐火金庫に保管しても良いとは思いますが、不便ですよね。

このように、セキュリティの確保と利便性にはいくらかトレードオフがあります。
たった4桁くらいのPIN番号でしか保護されない、スマホのオンラインバンキングアプリで、管理してるような状態では、ここまでに書いたような話はただの、無駄話でしたね。

PINを数回間違えるとロックされる設定も諸刃の剣です。

おすすめは、日常的に使う財産、主に銀行口座だと思いますが、それと資産をわけて管理することですね。
え?全ての資産の、残高をまとめて見られる便利なサービスを利用している?
なるほど、金融機関のサイトでは口を酸っぱくするようにパスワードは他人に教えるなと書いてありますが、便利なサービスは例外なんですかね?
もちろん、アクセストークン方式なら閲覧のみなので相対的にはリスクは低いでしょう。
ただ、第三者に財産を知られるというのはかなりのリスクだとはおもいますが。

個人的には貸金庫が高すぎると思います。