しばしば耳にする、「あの人ベテランでしっかりしているけど、うっかりミスがおおいんだよねぇ」というはマーフィーの法則ではなかったようです。
この本に分析が書いてありました。もしかしたら著者に問い合わせすれば、裏づけデータを入手できるかもしれません。
思い込みや錯誤によるミスは、ベテランほど多いということのようです。いつものなれた作業なら、新人よりもベテランのほうが仕事は早い。しかしちょっといつもとちがう状況が入り込むと思い込みによって間違いを起こすというわけです。
ということは、スピードとポカミスにトレードオフがあるということかもしれません。
逆に新人は自分が何をやっているのかわかっていないミスをやらかすので根本的なミス、重大ミスを起こしやすいということです。
仕事は遅いし、やばいミスを繰り返すので、一人作業をやらせてはいけないでしょう。指導者をつけるか、監視者が必要ということです。
ベテランさんの仕事は中堅以上にチェックさせてポカミスを摘出すれば、スピードを無駄にせずにパーフェクトに仕上げることが可能そうです。
私の経験では、新人を集めて仕事をおぼえさせるとロクなことがありません。無い知恵を絞って勝手な解釈で仕事を間違って覚えるので。
(2009.02.14追記)
仕事でポカミスについ
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1414340009
・・・責任感を植
え付けるために、事故 報告書などにミス当事 者の名前を書き、それ を本人にも見せるよう・・・
間抜けな対応例ですねこれは。現場に責任(感)を押し付けているだけではないですか。
ポカミスに責任感を感じないのは、作業者が原因は環境や手順にあると考えているからです。あるいはミスが不良につながっていないから結果的には問題ないと考えているからでしょう。
また、一日に同じ作業を100回やるとして1回ミスしたからといって、注意力散漫だといわれる筋合いはないでしょう。
ロボットや自動機械でやったって、1/1000や5/1000で不良やチョコ停は起きます。
そもそもミスや不良ゼロ前提の工程設計をしているなら、それはその工程を設計した人の頭がどうかしているんじゃないですか。
えらそうに現場監督している自分自身も省みたほうがいいでしょうね。あなたは消しゴムや修正液を使いませんか。
上長への報告のときに一言も言い間違いをしませんか。報告書の誤字脱字はゼロですか。
もちろん世の中には高度に訓練してポカゼロに近い人がいますが、そんな稀有な人を探し回ってスーパーチームを作ったら、あなたはお払い箱です。
”その程度の人たち”を管理させられているあなたもそもそも”その程度の管理者”という評価なのです。