ハラスメント6類型に足りないもの:穴掘り拷問型要求

ぜひ追加してほしいです。

パワハラの6類型

まず、過大や過小な要求は6類型にあります。

そうすると、ハラスメント野郎は、「過大でも過少でもないちょうどよい要求」を繰り返すハラスメントをおこなうのです。

たいていの6類型のパンフレットに書かれていますが、6類型に当てはまらないからと言ってハラスメントにならないわけではありません。

6類型は一発アウトのものを列挙してあるにすぎません。

さて、穴掘り拷問型要求の説明の前に、穴掘り拷問について書いておきます。

朝、地面に大きな穴を掘らせる

昼、その穴を埋め戻させる

毎日それを繰り返させる

これだけです。これでメンタルはボロボロになります。

体によさそうだ、などというおかしなことを言う人がたまにいますが、それは・・・

自ら決めて

体力増進のために、

穴を掘ったり埋めたりする

シャベル・スコップ運動

の場合に限られます。人から言われておこなうと全く効果が違ってくるのです。

で、これの元ネタはドストエフスキーの小説に出てきます。というか、どこに出てくるかは確認中です。ごみためまんはそれを読んで「ロシア人の拷問」とだけ記憶していましたが、最近元ネタを忘れていることに気づいて慌てている次第です。

さて、ごみためまんの観測では、仕事でメンタル不調になる作業者が多い現場では、上記の穴掘り拷問=ロシア人の拷問が繰り返されている傾向があるように思います。

例えばこんな感じです。

Day1朝:機能Aを実装する

Day1昼:機能Aの仕様変更Bの連絡を受ける

Day2朝:機能Aを半分書き直して機能Bを実装する

Day2昼:機能Bの仕様変更A’の連絡を受ける

Day3朝:機能Bをrevertして、機能Aの実装を復元し、A’に実装変更する

Day3昼:機能A’の仕様変更B’の連絡を受ける


開発現場ではよくある風景だと思うひとは、たぶん低生産性の現場しか知らない人です。
実装中に仕様変更が発生するのは単に仕様策定プロセスに問題があるからです。

それを実装パワーでカバーしているのを「アジャイルな組織」と勘違いしている間抜けのいかに多いことか。

手戻りは手戻りであって、時間と時給をどぶに捨てている事実に変わりはありません。

手戻りを最小限にする努力をしない組織は生産性が低いのです。

では、旧態依然のウォーターフォール開発に戻るべきなのか?

だれもそんなことは言っていません。ウォーターフォール開発で手戻りが減らせる根拠はどこにもないからです。あれは単なる工程管理の手法と思った方が良い気がします。

そしてこれを開発プロセスの問題として扱うのをやめた方が良い気がします。

作業者や技術者はこのせいでどんどん消耗するのです。

いわゆる営業サイドの人間が、

画面なおすくらい簡単でしょ

細かい部分は後で客からヒアリングするから暫定仕様で

バグだらけのシステムをリリースした開発部が自分でケツを拭くのが当然

というようなスタンスで仕事を進める場合に生じやすい気がします。

カネを生んでいるのはどちらなのか教育できていない組織は腐っているといえるでしょう。

開発プロセスの問題として扱っていると、何十年経っても進歩の解決もしません。これは、予想でも憶測でも妄想でもなく、すでに過ぎてしまった数十年なのです。そしてどんどん若者がすりつぶされていくのです。

そこでごみためまんはこれをハラスメント、パワハラの一種だと定義して、問題解決を図ることを提案するものです。

実際、そのような停滞した現場、組織には、たいていほかにも多くの問題が潜んでいます。

***

何度も同じ仕事のやり直しをさせられたとしても、時給で働いているなら気にしなくていいんじゃないか?

という意見をしばしば耳にします。要件定義プロセスの改善要求の場でも耳にしたことがあります。

要するに、

手戻りだろうがなんだろうが、お客が金を払うっていうんだから、何度でも黙って文句言わずにやり直せよ

という意見です。

この手の「金払っているんだから言った通りやれよ」という態度の間抜けはニポーンの遅れた組織にたくさんいます。

これをみかけるたび、ごみためまんは風俗店でもめている中年男性を思い出すのです。

払った分のサービスをちゃんとやれよ!

こっちは金払っているんだから黙ってやれよ!

お判りでしょうか?

実装フェーズに入っているのに、なんどもなんども仕様変更を繰り返し、作業者や技術者を消耗させる行為は、俯瞰で観ればこの中年男性とおなじくらいゲスの極みだということを。

わからないあなたはすでにゲスの同類でもう手遅れかもしれませんね。

カネだけもらえば仕事の中身はどうでもいい、金さえもらえれば黙って働く人間だけ集めればいい、そんな考え方では持続的にもうかる商売は成り立たないと思うのは私だけでしょうか。

すくなくとも二ポーン全体は先進国脱落、 社会主義廃止直後のロシアに近い状況のようにしか見えません。経済はしぼみ、国力は衰え、老人ばかりの国になるのです。