まもなくのようです。え?何が起きるのかって?
そりゃもう大変ですよ。ミツビシ問題なんて小さい小さい。パロマ?不二家?それどころじゃないですよ。
ですが、サンプロで取り上げられたらもう旬は過ぎたということです。
ヤミ派遣なんて、常態化を通り越して、日本の産業構造維持の必要条件にすらなっているのに。
社会党も共産党も雲散霧消してしまったこの国でなんで今更騒ぎ始めているのか。
以前にもかきましたが、それは移民さんや、外国人労働者(通称ガイロー、またはガイロ)導入のための地ならしです。
どうせガイローさんたちは、上の階の住民を養うために搾取されるわけですが、そうかといって、日本の旧来の慣習はあまりにもヒドイのです。はっきりいって奴隷並みです。
外資が日本に来て大儲けして帰っていくのは、そりゃ当然です。同じ労働に対して日本国内では3分の2~半分の対価で済むのですから。普通の生産性を達成できる方法論を持っていれば、よほどのピーマンでない限り儲けが出ます。
「日本はねぇ、社会保険費が高いからねぇ。国際競争力が出ないんだよ。」などという声が聞こえてきます。
#ノキアの方がよっぽど負担していると思いますがね
もちろん、お役所が決めたモデルケース、つまりヒラリマンの4人家族世帯ならそうでしょう。しかしそれはモデルケースとは名ばかりのレアケースなのです。どれくらいレアかというのは、あなたの職場で、周りを見渡してみればわかります。
例:
新聞の折り込み求人広告にある「社会保険完備」は半分くらいウソです。JARO動けよ。
例:
偽装請負のことを「契約社員」と説明している上場企業が存在しています。職安もグル。
さて最後に、ギソー請負問題で、右往左往している皆様に釘を指して置きましょう。
たとえば、一発で派遣業法違反になってしまう「監督指示」についてです。窓口を決めて、作業員と直接やりとりしなければ良いだなんて都合のいい解釈は通用しません。
え?欧米では通用すると聞いた?欧米かっ。byタカ&トシ
いやだからその欧州で、慣例がひっくりかえり始めて、日本でも揉め始めているのですよ?
慣例がひっくりかえるきっかけはまさに労働者の流動化です。EC圏内での労働者の移動によって、摩擦が生じ、権利確保のために慣例が見直されているのです。
それにのっかっていかなければ、安い労働者を欧州にぶっこぬきされてしまうでしょう。
いいですか、これは労働者のホゴとか、グローバルスタンダードがどうとか耳に優しい話ではないのです。
朝の飯場のワゴン車からぶらさがるボール紙かあるいは軽トラックの荷台にのぼって大声で叫ぶだみ声なのです。
日給キューセンエン!!
ホケンカンビ!!
ザンギョーナシ!!
50サイマデ!!
レーダンボーカンビ!!ニポンでゲンキにハタラキマショー!!
それを世界に向かって叫ぶための地ならしなのです。わかってますか?つまり偽装請負問題の正しい決着で仕事を失うのは、偽装請負で仕事をしている我々なのです。このパラドクスわかるかなぁ。
つまりですね、元請けの言いなりで、「法令遵守のために協力をお願いします」などという口車に乗って、日本の労働環境が整備されてしまえば、後はBRICsやらいろんな所から若くて優秀な人材がドっと流入してくるわけですよ。口車としては「請負作業から派遣への切り替え」ではなく「現状の請負契約の維持」が目的のように見えるのですがね。
まったくもって皮肉でかつ間抜けな話です。
本音を知らないんでしょうね。
・作業負荷が高いと文句を言うから増員かけたら人がいないと文句をいいやがる
・ガイローの方が高学歴で立ち居振る舞いも良くて従順で遣いやすいなぁ
・所詮は正社員を食わせるためのフードプロセッサじゃないか
NGになりそうなポイントまとめ
・場所の提供を受ける(有償無償関係なし)
(同じ建物内ならドボン)
・機材の提供を受ける(有償無償関係なし)
・契約期間が短期間(たとえば3日月~半年)で、繰り返し契約している実績がある
まぁ、建設作業員なんかそもそもドボンやんけ、という指摘もありましたが、そんな悪い例を引き合いに出すもんだから、かえって逆効果だったようで。
つまり、ジョーシキ的感覚に訴えると・・・
・作業場所は自前で用意
・仕様や作業内容の打ち合わせは1週間に1回未満
(もちろん実務担当者はほぼ参加不可能)
という当たり前の風景になるわけです。元請け~1次下請まではちゃんとしていても、2次下請になると途端にくずれてたりもします。それが常態化しているだけと考えると、元請けあるいは発注元の立場の癖に、偽装請負なんてやってる大企業はちょっと考え違いしているとしか言いようがないですな。
別の業界は2次くらいまではクリーン化してますからねぇ。何をいまさらという感じではないでしょうか。>出遅れ製造業のみなさま