C++のことを「プラプラ」と読むのは少数派です。
自称C++ベテランのほとんどはただのC屋さんなので正しい読み方を知らない人たちの間でプラプラ読みが広まっただけだと思います。そういう連中はSTLを使わないというような明らかな特徴によって簡単に見分けられます。
プラプラの方が言いやすい、という説明もあまり説得力があるように思えません。言いたいだけ、ということなら理解はできます。
若干飛躍があるかもしれませんが、製品評価の結果としてのA++を、エープラプラと読むのでしょうかね?
ごみためは新卒入社した会社でリアルなC++ベテランばかりの部署の人にシープラスプラス読みが正しいと矯正されました。99年か00年ごろのことです。
で、驚くのは国内の老舗ベンチャラー会社でもプラプラ読みが蔓延しているという実態です。
もちろん、C++をプラプラと読むかシープラスプラスと読むかは技術力とは無関係かもしれません。
しかしながら、シープラスプラス読みを排斥したり、プラプラ読みへ矯正したりする会社があるとしたらそれは組織として腐っているということを示しているような気がします。技術に、ついても推してしるべし。
今時は動画学習教材が溢れている世の中です。ざっと見渡して、企業が作成した日本語のプログラミング教材で、プラプラ読みをしているものはほとんど見当たらないようです。個人のyoutube動画では堂々とプラプラ読みしているものが見つかります。これについてはいずれ調査してみたいです。
というわけで30年くらい前からC++ベテランの中ではプラプラ読みが少数派なわけですが、今後は初学者でも少数派に成り下がる見通しです。
そこで心配しているのはSTLもまともに使えない自称C++プログラマーが、せっかく動画教材で覚えた初学者の正しいシープラスプラス読みを矯正して、プラプラ読みに上書きするのではないかということです。
「俺らベテランはみんな昔からプラプラ読みしてるけどなぁ」てな具合に。
これがどれほど恥ずべきことか客観的に見直して欲しいです。
というわけで少数派の皆さん、今のうちに悔い改めることをオススメします。
これは絶好のチャンスでもあります。
自分が裸の王様であることに気付き、それを自ら正す稀有な機会を与えられたのですから。
一つ補足です。エアリーディング術に長けた初学者のみなさんは現場の裸の王様がプラプラ読みをしていても指摘することはやめた方が良いです。
可能な反撃はプロジェクトごとのシソーラスや用語集に「シープラスプラスと読むのが正しい」とだけ書けば良いのです。
正しい読みがあるからと言って各自の読み方を矯正したり強制して変えさせる必要はありません。これはセクハラやパワハラのようなハラスメントではなく、ただの無知からくる読み間違えの問題なのですから。
youtubeを今どきになっても「ようつべ」と読むアナクロな人がいたとしても、それを指摘するのは野暮な話ですよね。
著名なyoutuberがヨウツベと読んでいるなら話は別ですが。
本当にC++ベテランなのであれば、規格書や教本を読んでいるはずで、そこにプラプラ読みが正しいと書いてあるものはありません。「プラプラと読むこともある」と書かれているだけです。
したがってプラプラ読みを無理にやめさせたり、「真のC++erはプラプラとは読まない」などという裏付けの無い主張をしてはいけないのです。そんなやりた方では、我々も彼らと同類に落ちぶれてしまいますので。
というわけで、プラプラ読み撲滅運動の開始です。
多数決は嫌いですが、この手の問題では数の暴力に頼るのがはやいです。早晩プラプラ読みする人は存在がバレた瞬間に裸の王様認定され孤立することになるでしょう。それが狙いです。孤立した人だけがプラプラ読みして、それを誰も指摘しない一方で、他のみんながシープラスプラス読みをする世の中がゴールです。
リンクル: